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カテゴリ:スペイン
マドリッドにオーダーした靴を取りにいった。ちゃんと約束した日に靴はできていた。そんなことで感激。さすがこの道30年のマエストロ。
が、ヒールが高いのだ・・。試着の時、靴を片方しか履かせてもらえないため(!)、感じがよくつかめず、6,5センチヒールを頼んだのが間違いだった。ヒールの高い靴なんかつらくてダメなのに、こういう時って舞い上がってしまい、なんとか履けそうな気がした。でもやっぱり無理。 確かに靴としては完成してる。これよりヒールが低いと「フェオ(醜い)」だとアシスタントは言ったが、やはりたとえ醜くても履きやすさを重視するべきだった。しかもこれで踊るのよ♪ 人によっては全然ヒールは高くないと思うのですが・・。 それより、これ取り込むのに2時間かかった(疲) 他の店でも、 「5センチヒール以下なんてフェオ。」 と簡単に切り捨てられた。こちらの人は、すぐに美醜で判断するように思う。醜いと言われて、その靴をオーダーする勇気は私にはない・・。 マエストロもアシスタントも男性なので、自分たちはヒールを履かない。だから靴の完成度だけで、考えてしまう。うむー、しかたない。 ミス・ユニバースの日本代表担当のイネス・リグロンなら、 「そのくらいのヒール、履けなくてどうするの!」 と言うだろう。気合で履くしかないのだ。 そして微妙にスペインの靴なので、どうも長持ちしないような気が・・・。でもスペインではこれが限界のような気がする。十分ベストはつくされていた。 閉店時間になったのにもかかわらず、マエストロは30分オーバーで対応してくれ(勝手に店を閉めたりはしなかった)、親身に靴の状態を見てくれた。そんなことに感動する。こっちの靴屋で、親身になってくれるなんて、あんまりないのだ。まして、閉店してからも、対応してくれるなんて、それだけで、他人にも推薦しちゃう。 変わった革を使っているのと、踊りの靴は傷みやすいため、 「余分の革を少しだけ欲しい」 という私の日本人的お願いも快く聞いてくれた(スペイン人は、そんな先のことまで考えないと思う)。マエストロはいい人だった。 というわけで、しかたなく家で6、5センチヒールを履き慣らしている。とても疲れるけれど、女性らしい靴なので、気分は上がる。 おしゃれな靴を履くと、気分が盛り上がるという女性の気持ちが、今頃ようやくわかる気がした。今まであまりにも履き心地重視だったもので・・。 人生、時にはがんばることも必要なのだと知った。ほどほどに。 Zapateria Antonio Garcia お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月24日 03時41分55秒
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