|
カテゴリ:人生は旅
つづき
その後、4,5軒先のお宅でカクテルパーティにお呼ばれした。お母さんもなんだかおしゃれしている。私は近所だし、と着替えもせず、そのまま行ったのだが、ここがなんと邸宅だった!着替えて行くんだった。まるで映画で見た19世紀のお宅みたい。現実にこんなうちあるんだ、と驚いてしまった。しかもここのインテリアは全部白。じゅうたんも真っ白。真っ白なリビングには、アンティーク風のグランドピアノまで置いてある・・。ここでシャンパンとカナッペをいただきつつ、談笑するのだ。 集まった方たちはご近所の人たちで、ご年配の方が多かったが、みなさん品がよかった。女性はちょっとドレスアップしていらしていたし、男性もイギリス風のジャケットを着こなしていらした。女性陣の指輪やジュエリーも、ぱっと見て、家族代々のジュエリーとわかるものをしていた。私はアンティークが好きで、一時期そういうものを売るお手伝いもしていたので、見たらわかる。ここのお宅にも普通に日本だったらアンティークフェアに出せそうなものが飾られていた。そうなのだ、日本じゃアンティークは買うものかもしれないが、ここでは代々家族から引き継ぐものなのだ。そういえば、この前のスープランチの時も、素敵なサロンにアンティークのダークブラウンのテーブル(私は似たようなものを日本で買って持っていた)があって、そこで普通に食べたんだっけ。だから余計におかしかったのだ。 私はイギリスの豊かさ、底力を知った。イギリスはユーロにならなくて正解だった。スペインとイギリス、同じEUだとしたら、レベル違いすぎ。 そして、シャンパンを飲みながら、みなさん、私に気を使ってくださるのだ。ちゃんと日本の話をしてくれる!だいたいみんな日本人を知っていたり、日本に行ったことがあったりして、イギリスに日本人が浸透していることを感じた。悪いけど、スペインだったらこんな会話成立しない。おのおの自分勝手にしゃべりまくって終わりだ。日本についてなんか、なんにも聞かれない。 あー、なんて優雅なんでしょうか。こんなのが世の中にあるなんて、信じられない。しかもみんな英語。 「英語で会話するの、大変でしょ。」と誰かに言われたが、なんのなんの、スペイン語のあとでは楽すぎて、天国のようです。みんながなに言ってるかもわかるし。 翌日は、ボクシングデイ。「さあ、歩きに行くよ!」と言われた。食べすぎたから、歩くのが伝統だと言われた。えー、寒い・・。他のイギリス人にも確かめたが、本当のようだ。でもまだよかったのは、この日が晴れていたこと。ご近所さんも犬を連れて歩いてらした。スペイン人なんか、毎日食べすぎてると思うが、誰もそんなことを考える人はいない。たまに走っている人を見るだけ。あとは飲んでくちゃべっている。だから太っちゃうのねー。 みんなで川沿いを歩く。実は他の人たちは3時間コースで、私は高齢のご両親チームで半分の時間にしてもらった(でも十分だった)。川は美しく、ロンドンからそう遠くもないところに、こんな場所があるのは驚きだった。日本にこんなのはない。そしてどういうわけか、こんな田舎にいるのに、ここのご家族、湖に旅行に行ったりするので驚いてしまった。ここで十分じゃないですか。 ところで、お父さんが家を出るとき、ラジオをつけていった。泥棒がいるので、人がいる気配を出すのだそうだ。えー大変だなあ・・・っていうか、だからボクシングデイにみんな一斉に歩く必要はないんじゃないの?! 伝統って最初に誰が考えたんだろう?年越しそばってなんだ?誰が12粒のぶどうを年末の鐘の音と共に食べようなんて思ったんだ?といろいろ考えてしまった。 これが私の白いじゅうたんに土足?+驚きのクリスマスでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月05日 20時34分16秒
[人生は旅] カテゴリの最新記事
|