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カテゴリ:介護医療関係
トマ女さんは自分で「こんなに身体障害者になっちゃって」と言うくらいだし、転倒しやすいことも分かっているから、身体の障害についての認識はちゃんとある。
では脳の障害についてはどうなのだろう?最近は1日前のこともかなり覚えているし、訪問リハビリの療法士さんの名前も覚えているなど、かなり記憶もよくなってきている。その一方、勝手に「明日XXに行く」と故郷を訪問するつもりになっていたり、それをトマ女さんの兄姉に電話で話してしまったり、亡くなってしまったトマ女さんの母や姉が「生きている」と言い張ったりする。勝手に思い込んでいることについては頑固でもある。 これまで、ぼぅーっとしていることがあったり、日にちの見当識がかなり外れていた頃には、トマ女さんへの質問の答えを訂正することもあったけれど、最近はあまりない。もしかするとトマ女さん、脳の障害についての認識が殆どないのではないか、という気がしてきた。 先日やっと山田規畝子先生の新刊「それでも脳は学習する」を入手した。大きな文字で、ご自身の日常のご苦労や対処の工夫、周囲のことなどが、短めの文章にまとめられている。これならトマ女さんでも読みやすいだろう。 トマ女さんは元々健康に関心があり、病気についてもいろいろな情報を集めていたから、興味はもてると思う。でも、脳の障害を自分のこととして冷静に受け止めることができるかどうかが気になる。70歳を超えた彼女に、それは酷にはならないだろうか? 率直な気持ちとしては、読んでほしいと思うのだけれど、まだ勧めるのを迷っている。 高次脳機能障害者の家族の方には、何の迷いもなくお勧めしたい本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.18 01:32:39
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