ルイ☆ルイ

ヨンヨンは年がら年中寝るときは必ずパンツ一丁。
冬でも夏でも、風邪を引いたときでもＴシャツを着るだけ。
夏ならまだしも、この寒いのに窓をうっすら開けて寝ないと気がすまない。
韓国人は本当に薄着だ。シオモニやシアボジもＴシャツに短パンで寝ている。
確かにオンドルをつけて、ベットにはマットの電源も入っていれば暑い。

でもね、私、この暑さに慣れてないせいか、体がダルいんです。なんか調子悪い。肩が重いし、寝ても疲れが取れていないと言うか。電気毛布が悪いんだと思うんですけど。

あ、さて、本題です。
ヨンヨンが実家に遊びに来たときはちょうど冬だった。
しかも実家は北海道で、その年は雪が多く
東北地方出身者なら経験のある「毎日の雪かき作業」が欠かせず、ちょうどウチが「雪当番」だったので
初北海道なのに、しっかり重労働まで経験させたあげた。
そんな例年にない寒さなのに
ヨンヨンはやはりパンツ一丁で寝ようとしていた。
ウチの弟でさえ寝巻き（パジャマ）を着ているのに。

「日本の家ってオンドルないんだね」
なんていって、すぐにギブして
ウチのマミィとパピィにも笑われていた。
結局パジャマを買ってもらって着ていた。

ある日、私がヨンヨンと愛犬を連れてドライブに連れて行ったときに
ヨンヨン凍った道を歩きなれていないせいか
家の目の前で思いっきり、ドリフの仲本さん並にずっこけた。
私はあまりに面白くて大爆笑。
夜にパピィと銭湯に行ったときにヨンヨンの背中が
青紫になっていて二人してかなり驚いたらしい。
「北海道なめてると、痛い目合うんだよ。」
と言ってやった。
逆に私が両親に「彼氏に向かってアンタヒドイ女だわ」と怒られた。だって可笑しかったんだもん、転び方が。

　アレ以来、ヨンヨンがしでかすのを見ては爆笑している。
韓国人カップルを見てたら
大げさに「いやーん、だいじょうぶぅ？」とか、
彼氏が慌てて薬を買いに行ったりしてるみたいだけど。
ヨンヨンも初めはそんな感じだったけど、
私が変に冷めてたから、今はそんなことしない。
適当に「サビオはっときなよ」という。
（最近気づいたんですけど、絆創膏って言うんですね。ウチはなぜかサビオと言っていた。なんで？方言？）

今年はまだ転んでいないし、やらかし指数が低めだ。
いつ転んでもおかしくない凍り方なのに、チッ。
やはり韓国、地元だと危険度も低いのかっ？

いつもは面倒な散歩だけど
ヨンヨンが行く夜の散歩には付いて行っちゃう。
ルイが引っ張るからヨンヨン危なっかしくって
いつチャンスが訪れるかわかんないし、フフフ。

妻がこんな風に思っているとは知らずに
「寒いのに、一緒に散歩についてきてくれるなんて」
と感激してるヨンヨン。
私という人間まだ理解してないわよ。