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11月26日、雲取山に登ってきた。

~遡ること3週間前~

友達「山行かねえ?」
俺「行こうか」

友達はその時「岳」にハマっていて山に興味をもったらしいので、俺は正直どんなレベルの山を想定しているんだと焦った。

どこの山行く?高尾山?いやいやあそこは参道じゃね。
じゃあ雲取山は?東京都で一番高えし。よしそこ行こう。

こうして雲取山に登ることはすんなり決まった。
ガチで登山をやるなら必要なモノはたくさんあったけど、何をおいてもとりあえず登山靴が最重要だという結論に達した。
吉祥寺のエルブレスや神田のさかいやスポーツを見て周り、おのおの靴を買った。



来る11月26日。
奥多摩駅→バス→鴨沢→登山口(鴨沢コース)→雲取山頂→東のまきみち→石尾根(まきみち経由)→奥多摩駅
登山:3時間30分 下山:5時間30分

午前6時:奥多摩駅到着。
すぐにバスがでるらしいので、文字通り飛び乗った。
予定よりだいぶ早いバスなので得した気分になった。テンションあがるわー。

バス停「鴨沢」で降りてとりあえず奥多摩湖周辺の紅葉に感動。
紅葉やべえ。めっちゃ綺麗。いい時期に来たもんだ。そして紅葉の美しさがわかる歳になったのか俺。
奥多摩湖から湯気みたいなものが立ち上ってたんだけど、あれはなんなんだ。奥多摩湖面の水温が気温よりも高いのかな?なにそれすげえ寒い。

同じバスに乗っていた5、6組の登山客は皆俺たちより先に出発していった。
友達が朝ごはんを食べ終わるのを待って、最後尾で出発した。

午前7時:登山開始。
登山靴を履き慣らさないで当日を迎えていたため、早くも脚が痛くなる。が、しばらく歩いているとそれにも慣れてただの疲労感に変わっていった。
登山靴ってアレだね。クッション性を高めて脚の疲労を軽減するとかじゃなくて、ガチで脚を守るためのものなんだね。あの登山を通してよく分かった。特に足首。すげーよく守られてるのが実感できた。
登ってる時に友達と何度も繰り返したよ。マジで靴買っといてよかった。

今回のルートは時間的にかなり強行なルートだったので、最初から結構なハイペースで登った。
俺たちよりも先に登って行った登山客を全員追いぬいて、このコースの最初の山小屋である七ツ石小屋についた。
真正面には富士山。眺望最高。富士山がすげえでかく見える。めちゃくちゃ綺麗。それまでの疲れが全部吹っ飛んだ。
この日は快晴で、時間も早かったためか空気もものすごく澄んでいて、あらゆる眺めが最高だった。
ちなみにこの七ツ石小屋では湧き水を無料で手に入れることができる。山では貴重な水場だ。
ここの山小屋の主人は夏は富士山の山小屋にいるのだそうだ。来年の夏、富士山で再会する約束をした。

七ツ石小屋を出て、そっからまた進む、登る、ただひたすら歩を進める。


午前10時26分:雲取山山頂到着。
山頂きたあああああ!空気の純度が違え!遠く向こうの連峰も見える!もちろん富士山も見える!てか太陽近っ!飛行機雲めっちゃ綺麗!達成感ハンパねえ!
標高2017.1mからの眺めはまさに絶景だった。
他の登山客に記念撮影をしてもらってから、持ってきたおにぎりを食べた。
座ると寒い。じっとしてると寒い。山頂の風は冷たくて、登ってきてかいた汗で体が冷えてしょうがなかった。持ってきたジャージを着込んでしのいだ。

午前11時30分:下山開始。
山頂を名残り惜し見ながら、下山開始。日帰り登山の俺達には時間がない。
雲取山荘をちらっと見てから、石尾根ルートをひたすら歩く。歩けども歩けども歩けどもまだまだ続く道無き道。膝と太ももにとんでもない負荷がかかっているのがわかる。脚に疲労が溜まっていく。やべえ。足がうまく上がらない。崖から足を滑らせて落ちるかもしれないという恐怖を初めて味わった。山は下山するときに一番事故が起きやすいのだ。
しかも今回は時間がない。この石尾根ルートは本来7時間くらいかけて歩くルートらしい。しかし7時間もかけて歩いていたら日が暮れてしまう。そうなったら最後だ。念のため懐中電灯は持ってきていたけど、歩ける気はしなかった。やべえどんどん暗くなってくる。急ぎたいけど足をくじいたら洒落にならないので、そこには気をつかった。降りられないかもしれない、と怖くなった。まさに日没との戦いだった。

午後5時:奥多摩駅到着。
ギリギリだった。本当にギリギリだった。いやマジで。
7時間かけるコースを5時間半で歩いてしまった。脚がめっちゃガクガクする。
何この安心感。あとある意味山頂についた時よりも達成感を感じていたかもしれない。
家に帰るまでが登山です。
電車に乗って小作で友達と別れ、家に帰った。
風呂の気持ちよさったらもうね。コトバニデキナイ。


雲取山山頂の眺めは最高だった。登るのも下るのも死ぬほど嫌だし疲れるけど、あの一瞬のためにならすべてがどうでもよくなってしまう。
山頂の空気、眺め、達成感、疲労感、安堵感、他の登山客と意味なく笑いあうこと。
あれらを味わうために、また山に行きたい。


写真はまた後日アップします。
ではみなさんおやすみなさい。





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Last updated  2011.11.28 02:08:18



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