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ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

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Leilasense@ Re:フランス語?(03/22) Anonymousさん 書き込みありがとうござい…

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Apr , 2024
Mar 2, 2007
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カテゴリ:レベル5
名詞的用法も実はやっぱり「矢印つき動詞」

不定詞は【 to +動詞の原形】という形のものを指します。to のビジュアルなイメージを言うとすれば、それは、「矢印」です。…と、副詞的用法の解説のところで言いましたが、
名詞用法や形容詞用法においても、それは原則としては同じなのです。

でももちろん、名詞用法では、不定詞は「~すること」という意味だ、と習いましたよね。それはその通りです。

高校などの教科書では
To speak English is fun. (英語を話すのは楽しい)という文が本来で(つまり「To spoak」が「話すこと」という名詞として扱われる)、でもそれでは頭でっかちで不安定なので、itで代用して
It is fun to speak English.
↑_____|
とする、などと説明されています。

でも私は疑っています。後者の文の方が先なのでは? 「それって楽しいんだよ! なにがって? 英語を話すことさ!」てな気分の文だったのではないでしょうか。だからto speakはあくまで、itがあってこそ、その参照先を矢印で示すという形を取っているのです。それでいつのまにか to+動詞は「~すること」という名詞の役割を持つ、ということになったと。
まあ、でもそれはどっちでもいいことです。

Speakという動詞にtoという「持ち手」がついて、持ち運び自由になった(本来の動詞の位置に限定されない)と思ってもいいです。
…っていうか、そういうのはすべて面倒くさいので一切忘れて
「to+動詞」=「~すること」(名詞的に使う)
と覚えればいいです。ま、振り出しに戻りましたね。


でも、「持ち手がついてどこにでも持ち運べる」というのは、日本語の、「てにをは」があれば文のどこに持ってきてもOKというのに似てきます。だから(なのか)日本人は比較的
It is ~ to….
という構文は得意みたいですね。

動名詞との使い分け

「名詞」的に使える、ということで、動名詞と似たように使えることが多いですが、基本的には違います。動名詞は本当に「名詞」なのですが(ルーツが動詞であったとしても)、不定詞は動詞の性格を色濃くもっています。
矢印+動詞、ですからね。

いちばんわかりやすい(ややこしいけど)のはrememberの場合でしょうか。
(1) I remembered to lock the door. 私はドアに鍵をかけるのを思い出した。
(2) I remembered locking the door.  私はドアに鍵をかけたことを覚えている。

I remembered to lock the door.の場合は、「思い出して、それから、ロックした」のです。
Remember lock the door

動名詞のlocking にはそういう矢印のキモチはありません。だから、主動詞の「思い出した」時点より前のことを扱えるのです。forgetも同じですね。忘れちゃったからロックしないんですけども。

tryという動詞も見てみましょう。
(1) I tried to eat natto. 私は納豆を食べようとした
(2) I tried eating natto.    私は納豆を食べてみた

(1)は I tried eat natto. ですから、努力して、納豆を食べることに「向かった」のです。それに対し、(2)は、とりあえず食べてみたわけです。(1)の場合は実際に食べたかどうかこの時点では不明(というかどっちでもいい)ですが、(2)なら確実に食べています。

「同じ形のものは根本的には同じもの」というのが原則です。動名詞は、進行形で使う形と同じ形ですね。それは現在分詞と呼ばれますが、名前はどうでもいいのです。同じカタチのものには同じキモチがあります。進行形と同じで、~ingの形には、「(いま)やっている」というイメージがあります。たとえ過去のことを言うのであっても、その時点で「やっている様子」を思い起こしているのです。

stopという動詞について、「目的語として」繋がるのは動名詞だけです。だって、「これからやること」をstopすることはできませんからね。私は禁煙した、なら、
I stopped smoking.
です。でも
I stop to smoke.
という文も可能です。でもこれは
I stopped smoke.  ですから、実は、
「私はたばこを吸うために立ち止まった=立ち止まって、タバコを吸った」
という意味になるのです。

enjoyも、「これからやること」をenjoyするのではなく、「やっていること」あるいは「やっている様子を思い起こせること」を楽しむので、動名詞のみが繋がります。

これが基本イメージです。
ですが、基本イメージを漠然とでもいいので頭に入れてから、改めて例文を、「口に出して」覚えて下さい。口に覚えさせて下さい。何度も言いますが
基本イメージの把握←→例文の暗記練習
を何度も行ったり来たりすることで、イメージの体感ができ、そしてそれが自分のものとなって応用できるようになるのです。






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Last updated  Mar 2, 2007 12:51:25 PM
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英会話講師歴30年
英検1級
TOEIC 985点
通訳案内士資格
国連英検A級

30歳まで英語がしゃべれなかったのに、留学も海外在住経験もないまま今では不自由なくしゃべれて教えています。

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