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カテゴリ:徒然草を読もう
第七十六段
世の覚え華やかなるあたりに、嘆きも喜びもありて、人多く行き訪ふ中に、聖法師(ひじりほうし)のまじりて、言ひ入れたたずみたるこそ、さらずともと見ゆれ。さるべき故ありとも、法師は人にうとくてありなん。 現代風訳 羽振り良い暮らしをしている人の家で、不幸や喜び事があって、多くの人が訪問する中に、僧侶も取次を頼んで待っているのは、すべきでないと思う。しかるべき理由があっても、僧侶は世間から距離をおきたいものだ。 ![]() ![]() ![]() 「言ひ入れたたずみたる」が、「聖法師が取次を頼む」から「たたずむ」事になるわけで、呼ばれて出かけたなら、すでに訪問先での出迎えが整っているわけですね。 「聖職者は俗世に塗れるな」でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.05 08:10:05
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