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カテゴリ:徒然草を読もう
第七十九段
何事も入りたたぬさましたるぞよき。よき人は、知りたる事とて、さのみ知り顔にやは言ふ。片田舎よりさし出でたる人こそ、万(よろづ)の道に心得たるよしのさしいらへはすれ。されば、世にははづかしきかたもあれど、自らもいみじと思へる気色(けしき)、かたくななり。よくわきまへたる道には、必ず口重く、問はぬ限りは言はぬこそいみじけれ。 現代風訳 何事も深く知らない様子をしているのがよい。教養のなる人は、知っている事でも、物知り顔で語るだろうか。片田舎から出てきた人が、あらゆる道に心得たふうの受け答えをするのである。そうすれば、聞いているほうが非常に恥ずかしくなるような所も時にはあるが、言っている本人も自分のことを立派だと思っている様子が見苦しい。よく知っている道については、慎重に言葉を選び、聞かれない限り言わないのがよいのだ。 ![]() ![]() ![]() ベラベラ喋るな。控えめで謙虚であれ。・・・でしょうか。 能ある鷹は爪を隠す。誰も彼もに「理解」されようとする努力は徒労であることは多そうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.06 12:00:19
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