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カテゴリ:徒然草を読もう
第百段
久我相国(こがのしょうこく)は、殿上にて水を召しけるに、主殿司(とのもづかさ)、土器(かわらけ)を奉りければ、「まがりを参らせよ」とて、まがりしてぞ召しける。 現代風訳 久我太政大臣は、清涼殿の殿上の間で水を召しあがる時に、主殿司(殿上の雑事を行う女官)が素焼きの器を持ってきた所、「まがりを持って参れ」といって、まがりで水を召しあがった。 土器vsまがり 土器は食器で、まがりは飯器、としている説が多いですが、まがりは木のお椀説もあり諸説あります。水を飲むのにグラスって、現代の普通は、当時帝並みの贅沢かもしれません。(仁徳天皇陵・5世紀中頃・からガラス器が出土しています。) なんだかよくわかりませんが、「まがりで水を飲む」のが宮中の故事に忠実で吉田兼好氏のツボだったのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.27 07:00:13
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