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2018.07.17
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カテゴリ:徒然草を読もう
第百五十二段
 西大寺(さいだいじ)静然(じょうねん)上人、腰かがまり、眉白く、誠に徳たけたる有様にて、内裏へまゐられたりけるを、西園寺(さいおんじの)内大臣殿(ないだいじんどの)、「あな尊(とーと)の気色(けしき)や」とて、信仰(しんごう)の気色(きそく)ありければ、資朝卿(すけとものきょう)これを見て、「年のよりたるに候」と申されけり。後日(ごにち)に、むく犬のあさましく老いさらぼひて、毛はげたるを引かせて、「この気色尊く見えて候」とて、内府(だいふ)へまゐらせられたりけるとぞ。

現代風訳
 西大寺の静然上人が、腰が曲がり、眉は白く、実に徳が高そうな様子で、内裏へ参上された。西園寺内大臣殿が、「ああなんとも尊いご様子だ」といって上人に帰依する様子があった。日野資朝卿がこれを見て、「年取っているだけございます」と申された。
 後日、のひどく年取ってやせ衰えて、毛がはげたムク犬を引かせて、「ありがたい犬です」と、内大臣へ進上なさったということである。

四つ葉さくら四つ葉
四つ葉静然上人 叡尊から四代目にあたる西大寺長老。元弘元年(1331年)没。80歳。 
四つ葉西園寺内大臣殿 西園寺実衡(さねひら)。公衡(きんひら)(第八十三段)の子。元亨4年(1324年)内大臣。代々の親幕派。1326年没。38歳。
四つ葉資朝卿 権中納言日野資朝。後醍醐天皇の寵臣。元亨元年(1321年)参議。元亨4年(1324年)後醍醐天皇による討幕計画が洩れ、日野俊基とともに六波羅探題に逮捕され、佐渡島に流される(正中の変)。正慶元年(1332年)斬られた。43歳。『太平記』で有名。気骨のある人物として知られる。これより三段、資朝の話が続く。

西園寺家は代々の親幕派。日野資朝は天皇親政派。
ピリピリと辛辣なやりとりだったのか、平時はウイットに富んだ穏やかさだったのか。
それにしても、当時の80歳はスゴイです。





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最終更新日  2018.07.17 07:00:23
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