テーマ:家族旅行(843)
カテゴリ:旅
長野に暮らして二十回目のお盆。しかし長野で迎えるお盆は2回目である。あとはすべて旅の空。
お盆休みに限らず、長女が小学校の間は、夫と娘が休みで、そしてそれが連休ならもうかならず、旅に出ていた。 日本国内全県のみならず、海外も韓国・台湾をはじめ海外もいろいろ行った。アメリカやニュージーランド、オーストラリアにもなんどか行った。 よくある豪華な旅ではない。 その土地を楽しみ、食を楽しみ、人との出会いを楽しんだ。 それぞれの時に、その場所でのいろいろな思い出が、濃密に残っている。そして、そんな旅の空の下で、わたしも子どもも多くのことを学び、成長させてもらったと思う。 北海道の旅でも、毎年たくさんの思い出を作った。 十日間テントを張り、キャンプで道内一周したとし。 秘湯ばかり40湯以上入った年。 10年以上前に、夫が東北から東京方面への特急列車の食堂車で同席した人と、山奥の秘湯の湯船で偶然再会したこともあった。 礼文島を10時間かけて歩いて縦断したとき。出発時は心配された小学生の長女が、結局終始一番元気で、最後の直線も「わたし先に行く~」と走っていって、そのあまりの元気さを見て、一同座り込みそうになるくらい力が抜けたっけ… 長女が中学二年の夏は、彼女は先に家を出て、一人で自転車とJRで五日かけて北海道を目指した。道内の宿で久しぶりに再会した娘の口から、感動の話の数々が…!と期待していたのに、案外淡々としている娘の姿に、ああ、彼女は親が思うよりずっと自立しているんだな、と寂しくもあり嬉しくもあったのだった。 そして、長女が中学三年生の夏合唱部へ入部。 合唱部員にとって、夏は「勝負」の季節である。当然旅行になどでられず、わたしと娘は留守番。夫は次女と、一つ年下の五年生のKくんを連れて旅に出た。 さらに今年は、次女が中学入学し合唱部入部。長女も模試だなんだと旅行へは同行せず、夫は寂しく、昨年のK君と男二人で北海道へ…。 それなりに楽しくやっているようで、ときどきメールがくる。 K君はわたしの親しい友達の息子で、夫のことを「師匠」と呼ぶ。まだ宿題の自由研究を済ませていないんだけど…というわたしの友に「ススキノで、人間観察でもさせてくるか」と応えたそうな。どんな旅になることやら。 長野の学校の夏休みは、ひじょーに短い。 ちなみに中学は7月28日から8月17日まで。(本人たちは「世界一短い夏休みだ」と言って嘆いている) もう少し長ければ、一人旅だって、もっとできるのに…と思うと可哀相でもある。 長女も再来年は大学受験。 家を離れてしまえば、家族旅行のチャンスも極端に減るだろう。それまでに、あと何回家族で旅ができるのだろうか。 こうして、旅の空で子育てしてきたような我が家にも、ついに「家族旅行時代」の終焉のときがすぐそこまでやってきているようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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