テーマ:食べ物あれこれ(50350)
カテゴリ:暮らしを楽しむ
お花見にいくぞ~と、夫が友人たちを招集し、さて…と家を出た途端……雨・・・・・(T_T)
寒いわ雨だわお腹はすくわ…で、わたしはすっかり気持が萎えてしまったのだが、ほかのみんなは行く気満々。「東屋が空いてたら外でやろう、だめなら家に戻ろう」と夫が提案すると、みんな冷たい春の雨にぬれながら、うきうき歩きだす。うっそー。でもいつまでもごねているわけにもいかないので、しっかり家には床暖房を入れてわたしもついていった。 市内一番のお花見のメッカまで、我が家から歩いて10分。ちょっと急な石段を上りきったところに目指す東屋が。雨はかなり激しくなっている。あ、だめじゃん。焼き肉やってるよ~。あっちにもう一か所。暗いし、きっと誰もいないぞ。と、近づいてみると、暗い中に人が。 東屋には先客のおじさんがいたのである。 ところがそのおじさん、「いいから、使って」と言ってくれたのだ。どうもねえ、ここを「定宿」にしている方だったのである。自転車も脇に止めてある。せっかくのご厚意なので、一緒に使わせてもらうことにした。 夫自慢の5400カロリーのバーナーに先祖伝来の唐金の大鍋を乗せてセッティング完了。中にはこれまた夫自慢の「鶏の辛鍋」。まあ、韓国風の鍋物ですな。 それにしても寒い。缶ビールで乾杯したものの、ほかほか温かい鍋料理が嬉しい。ほかのメンバーも、フキノトウやコゴミの天ぷらや、サラダなどを持ち寄ってくれて、だんだん盛り上がってくる。 夫が隅のベンチに座っているおじさんにも、ほっかほかの鶏鍋を勧めた。でもおじさんは、遠慮してぜったいに手を出さないのだ。おじさんは昼間は仕事をしていると言い、家がないだけだとも言っていた。受け取らなかったのは、おじさんのプライドだったのだろうと思った。 さて。宴には鳴り物が欠かせない。ありますともありますとも。ちゃんと二女は、3/4サイズの韓国製モバイルバイオリン(?)を持ってきているのである。 「春らしい曲、やって~!」 『さくら(唱歌)』『さくら(森山直太郎)』『花(春のうららの隅田川)』『おぼろ月夜』……。 まだまだ出てくる。 『なごり雪』「え~寒そう!!!」 『早春賦』「ますます寒い~」 「だって寒いじゃん・・・」とぼそっと娘。 『神田川』「げー、髪、ほんとに芯まで冷えちゃう!」「明るいのやれ~!」 『わ~かくあっかるい うったーごえにぃ~』「明るすぎ~」「だいたい何で中学2年生がそんな曲知ってるわけ??」 盛り上がってたら、くだんのおじさんがだんだんこっちを向いて、嬉しそうに手を叩いている。 おじさんが夫を見て言った。 「やっぱ、お父さんたち俺と同じ世代だなぁ。さっきからそうじゃねぇかとおもってたんだ…」 (;^^) お、おじさんはどうみても60代…。そりゃないよ。 そう思って苦笑いしてたら、続けておじさん 「さっきみたいに、一緒に食べようなんて言ってくれた人は、アンタが初めてだったよ」って。なんだかじーんとする。残り物だけど…と、山菜の天ぷらを勧めたら、こんどは「ありがてぇなあ。ありがてぇ…」と押し頂いて受け取ってくれた。 「よーし。『信濃の国』うたおう!」夫の一声で大合唱。(ああ、ここってつくづくナガノ…(^_^) ご存じ『信濃の国』は長野県県歌である)さんざん歌って盛り上がっているうち、雨も上がったようす。体もすっかり冷えてきた。 帰り道。そうだ桜の花を見なくては。何のために来たんだかわからない。見上げれば満開の桜。足元には花びらの絨毯! すっかり幸せな気持。 考えてみれば、みんなビール一本ずつしか飲んでない。 まことに健康的なお花見であった…。 それにしても長野のお花見って、毎年どうしてこう寒い? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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