今回の事件 やっぱり書いちゃおう!
あなたは交通事故の被害者になった事はありますか? その事故でけがをした事はありますか? そして、相手の保険会社から示談金の提示を受けた事がありますか? その計算方法に疑問はありませんでしたか? そんな方々に聞いていただきたいお話です。 断って置きますが、自賠責基準の120万までの交渉については、まず問題はありません。 治療費・交通費・休業損害・慰謝料のトータルが120万円までで収まる場合です。 これらは、自賠の調査事務所にて精査される為、ほぼ大丈夫かと思います。 今回の場合は、そのトータルが120万を越え、任意保険の支払基準になる場合のお話です。 昨年、私の顧客のSさんが、某社の任意保険に加入する契約者の運転する車にて追突され、 頸椎捻挫他、受傷しました。 5月には治療が終了し、示談交渉がはじまりましたが、 これが交渉と呼べるものか・・・・ 「主婦なので主婦休損5,700円 × 通院日数 55日 × 60%です。」と、担当者から連絡が入り、 その翌日には示談書が送られてきました。示談金は既払金も含め120万円でした。 不審に思ったSさんから、私に電話がありました。「示談ってこうゆうものなの?」と・・・ 私は書類一式を預かり、その担当者に「自賠を越えるから、任意基準で再計算してあげて下さい」と依頼しました。 翌日、Sさんのところへ再計算の計算書が送られてきました。 着いた連絡があり、私が内容を確認すると、60%認められていた休損が50%になっており、 またも示談金は既払金も含め120万円となっておりました。 完全になめてるなと思いました。 ここまでの件で、皆さんはどう思いますか? "あくまで自賠内解決で、任意保険はビタ一文払うもんか!" 担当者の本音が透けて見えます。 そこから私が取った行動です。 その会社の窓口へ行き、「責任者をだしてくれ!」と 責任者が出てきます。 担当者からの示談提示の書類に目を通してもらいます。 そして二つ点について、話しました。 「金額の面で、調停なり裁判なり争う事も可能だけれども、これは金額の問題じゃない」 「不払い問題として○○庁に通報を考えている。」 責任者の方は、担当者の不在を理由に、「御連絡差し上げます。」との事で、窓口を後にしました。 翌日、 責任者の方から「お詫びにお伺いさせて下さい。」と電話がありました。 私は「お詫びされるのは私じゃない!被害者のSさんでしょ!」という事で、 Sさん宅にて、Sさん・私・責任者で三者面談 責任者の方は、「説明が不足していた。」の一点張りでしたが、 示談の内容を改めて計算し、事故日から2週間分の日数とそれ以後の通院日数のトータルで63日分を認定 それ以外に慰謝料も見直し、トータルで約25万の上乗せになりました。 実際のところは、やっとスタートラインに並んだ感じでしたが、Sさんも私も不当な手続きに対しての怒りでしたので、 Sさんにも「妥当な線だと思いますよ。」と話し無事示談成立の運びとなりました。 示談書が取り交わされ、支払いが済んだ後、私はこの経緯の一部始終を○○庁のHPから通報しました。 ひょっとして、責任者の方は、あれだけ払ったから通報される事はないだろうと思っていたかもしれません。 でも、私の中の正義がそれを許す事はありませんでした。 通報の内容の最後に、「誰にも相談せずに、実際もらうべき損害額より減額されて、分からずに印鑑をおしてしまい不利益を被った被害者はいないのか?」「あそこまで自賠内解決(任意保険を使わない)にこだわるのは、会社ぐるみではないのか?社員の給与体系・或いは評価の付け方等に問題はないのか?」 を、付け加えました。 そして昨日、○○庁がその会社の本社に査察に入りました。 俺・・・ ○○庁動かしちゃった。。。(大汗!) 業界の浄化!