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カテゴリ:Life*Live*Love
うわぁぁ~ なんだこの小説みたいな展開は? アメリカンレストランで、戒名の話をしていた私達も、 なんだろねぇって感じだけど、 ぎゃあぁあ~ ますます私は何者なんだ!? 『………ちょっと待って』 『えっ?』 『おじいちゃんの戒名、何てついてた? うちの両親には“信じる”って字がつくんだけど…………』 『んとね、●●●道△△居士って言うよ。』 すごいでしょお。 私ちゃんとおじいちゃんの戒名言えるんだよ* 『お…おばあちゃんは?』 『んー…大きい姉ってついてた!』 ともあきの表情が一変した。 ………………? 『…………それ、お布施の額だけで相当かかるよ……………』 『えぇえぇっ!?』 『…………………………………………………………………………。』 わぁー……… なにこの展開。 『あっあのねっ、ちっちゃい頃のおねーちゃんとおかーさんの写真があるよっ』 ともあきが、写真を見て、びっくりした顔をした。 『……………この頃でこういう格好してるのは……結構裕福なお家だよ……』 えぇえぇえぇえぇっ!? がーん…………… そういえばね、 今日、東都生命の研修でね、歴史的建造物を見たの……… そこのね、昭和前期に使用していた建物の中の会議室が、 本家の応接間の匂いと同じだったんだ………… って、 えぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇっ!? わぁー どうりで………… 私、なんでどこ行っても『変』なのか解かった。 なんでどこ行っても『非常識』なのか解かった。 自分が『箱入り娘』な理由が解かった。 いゃぁぁ~ ごめんなさぁぁい(何に) どうしょ。 わぁー どうしょ。 でも、ともあきは、 最初から、ずっと普通に接してくれてた。 『変わってる』『ヘンなの』なんて、一度も言わなかった。 私が何者か判らなくても、 普通に接してくれてる。 おかーさん。 私、何者なの? おじいちゃん。 私、何者なの? 私、なんで『変わってる』って言われるの? 名家とか、大きいお家の人は思わないのかな? 自分が何者なのかって。 悩まないのかな? いつも『変わってる』『非常識』って扱われるから、それがすごく苦しいの。 どこへ行っても、何をやっても、 薄い壁が取り去れない。 前に一度ね、ともあきに聞いた。 『私、変わってるって思ったことある?』 あなたは私を抱きながら、こう答えたの、覚えてる? 『ううん、そう思ったことないよ。』 すごくすごく嬉しかった。 私、何者なんだろう? 例えばそれが判らなくても、 『あんりといるとホッとする』 そう言ってくれたんだね…………… 芸能人とか著名人って、せつないだろうなぁって思った。 『私達とは違う』 こう言われることが、どんなにせつないかなんて………… おじいちゃん、 おじいちゃんは、私に何を教えようとしているの? そういえば、おじいちゃんの棺、木製じゃなかったね。 藤色の、なんだろうあれ、和物の宝石箱と同じような布で覆われてたの。 すごく不思議だった。 木製じゃないんだ、って。 わぁー ますます私は何者なんだー まぁいっか。 私は薬袋博史の孫で、 薬袋史子と照幸の姪で、 薬袋友子と弘の子供。 …なんだもんっ。 題名つけてて、これ思い出した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2009 11:20:24 PM
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