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カテゴリ:Life*Live*Love
なんで、そんなに優しくしてくれるの? 青野さん、は。 本当は、書類の件でお会いしたんだけど、 なぜか話が弾んでしまった。 奥様を、亡くされているんだって。 年頃のお嬢さんがいる。 『奥様は、どうして…?』 『癌だったんだよ。…乳がん。 もう、肺にも、腰骨にも転移してた。』 さくら。さくら。 博史おじいちゃんを、思い出させる花。 青野さんの奥様は、雪の舞う季節に亡くなった。 青野さんの話を聞いて、博史おじいちゃんを思い出した。 似ていた。 癌で、大事な人を亡くしているところも。 ドーナツ屋さんでバイトもしていて。 報道に携わる仕事をしていて。 (青野さんは、業務用ビデオカメラを製造する会社にいます) バーテンダーもしていたことがあって。 だから、まるで前から知っていたように、すんなりと話が合ったのかもしれない。 私ね、今日ね、とても楽しみな約束があったんだ。 でも、急にダメにされた。 正直、参った。 そのときちょうど、青野さんから連絡があったんだ。 『提出する書類、いつお渡しすればいいですか?』 そして今夜、急遽お会いすることになった。 青野さんは、嫌な顔ひとつせずに、約束してくれた。 実は、青野さんにお会いするのは、4度目なんです。 しかも、そのうち3回は、こちらの不備。 内勤さん…しっかりしてください。 で、必要書類を用意して頂いて、お会いすることになったの。 なんかね… 青野さん、なんか不思議な人なんだよねぇ。 面白いんだよねぇ。 突然、メールボックスは、 青野さんのメールでいっぱいになった。 帰り際、私が電車で居眠りしそうになったのを知って、 寝ないように、ずっとメールしててくれた。 実はね、相当傷ついた出来事があったから、ものすごく、救われた気がした。 まだ、人を信じられそうだ、って思った。 なんとなく、 これから、いいことがいっぱい起こる気がする。 青野さんの話をしたとき、しおりさんと美恵ちゃんが言った。 『ねぇ、そんなに共通点があるなんて、もしかして…もしかするんじゃない?』(しおり) 『うん、それあたしも思った』(美恵) 『ちょ、春到来!?あんりちゃんっ』(あきえ) 『へ!?』 ちょ…それは気が早いって。 というか、お客様だしっ。 『いくつの人なの?』(美恵) 『ん……45歳』 『お子さんいるんでしょお?』(しおり) 『うん……高校3年生』 『10コ違いかぁ、許容範囲許容範囲』(美恵) 『ちょ』 『なぁにぃ?出逢っちゃったの?あんりちゃんっ』(リカコ) 『違う違う~』 なんだろう? みんな、勝手に盛り上がりすぎ(笑) でも、まぁそれはさておいても、 いきなり仲良くなるなんてこと、そんなにないよねぇ。 で、気に入って下さってる(可愛がって下さってる?)ことだけはよーく解かった。 面白いね、人生って何が起こるやら。 人の縁ってわかんなくて、とっても大切なことだから、 いきなりお友達になった、青野さんとの出逢いを、大事にしましょう。 おかげで、思ったより落ち込まずに済みました。 おじいちゃん、どうもありがとう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 25, 2009 02:30:42 AM
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