Chambre　ｄｅ　Ｌｉｌｉｅ

　今日は月初めの水曜日、ということで・・・・・・・・
この話題。
　
　数年前、フランスで仕事をしていた頃、
その日は仕事が休みだったのでお昼まで寝ていた。
すると、

「ウウゥーーーーン」

という警報のようなサイレンの音が！

鳴り響くサイレンの音で、私はビックリ！して起きてしまった。

　な、何事なの？？

慌てて、部屋の窓から外を見ると
そこはいたって普通の光景。
特に慌てている人の様子もなく・・・。

　その日は、何だったんだろう？と思いながらも
特に何事も起こらなかったので、
結局、サイレンが何のために鳴ったのか、誰に聞くわけでもなく、分からないまま一日が過ぎた。

　次の日、同じ仕事場の日本人の人にサイレンのことを聞いてみると
その人は
「私もどうしてなるのか分からないけど、毎月サイレンが鳴るのよ。」
との事だった。

　一体、どうしてサイレンが鳴るんだろう？
毎月、防災の日？になるとか？？

　サイレンの謎は、解明できないまま、
そのうち、四六時中、サイレンが鳴るわけでもないので、
“どうしてサイレンが鳴るのか”
なんて考える事もしなくなっていた。

　初めにサイレンを聞いてから、月日は経ち、
彼と結婚してフランスで暮らし始めた去年のある日、
やっぱり、サイレンが鳴った。
何気なく時計を見ると、ぴったり正午。
その日はちょうど彼もバカンス休みで家にいたので、
ふと聞いてみる事に。

　すると、
サイレンが鳴るのは、月の第１水曜日との事。
正午と12時10分にフランス中でサイレンが鳴るらしい。
なんでサイレンを鳴らしているのかと聞くと、
彼もはっきりとはわからないけど、
どうも警報の訓練らしく、
いざ、と言う時にサイレンが鳴らなかったら大変なので、
毎月水曜日に鳴らしているんだと思うよ。
と言われた。

　なるほどねぇ・・・。
備えあれば憂いなし。
パリで地震、なんていうことはありえないけど、
今のこの時代、特に
空襲警報、など考えられなくもないもんね。
このサイレンが、本番で使われる事がないように祈るばかり。
　それにしても、もし、もし、本物の警報がたまたま
月第１水曜日の正午・・・だったら。

　なんて、考えすぎですね・・・。苦笑。