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風が伝えた愛の詩

風が伝えた愛の詩

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September 27, 2013
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ブログは更新が滞り、ミクシィもログインの形跡を見せず

そんなだから心配をかけたのかな。

ごめんね。遠く離れた友人。

久し振りに日記を書きます。手紙を書くつもりで。


8月の26日から行きだした高校へは、元気に通っています。

経験として浅いぺえぺぇの私を、子供たちは教師として扱ってくれます。教室の中の子は二年生というお年頃とあって、授業中も文化祭や修学旅行前の検診や友達の恋の話や。ややもすると教科書の外の世界ばかりに気を取られてはいますが、北高のようにふいに席を立って友達の隣で話し込んだり、一緒に折り紙を折ったり、ということはしません。

どちらも憎めないのだけど、私が消費するエネルギーの分量ははるかに北高の方が多かったようです。今は体力を持て余している、とまでは言いませんが、あの頃と今と、子供たちとの出会った順序が、ただただ逆でなくて良かったなと思うばかりです。
それぞれの学校にそれぞれの子供たちがいて、それぞれの子供たちに合った接し方があり、私は、彼彼女の青春と呼ぶ人生における果敢なひと時を、一緒に泣いたり笑ったり怒ったり考えたりして、共有していると言えるのでしょうか。そう思うと、楽しくもあり、また誇らしくもあり、恐ろしくもあり。

先ほど一緒に泣くと書きましたが、べつに泣かされるような出来事は、今までのところ取り立ててはありません。ただ、いま読んでいる教材は「夏の花」と言って、広島に原爆が投下された時の作者自身の体験をもとに書かれた小説であり、手記のような文章なのです。
堪えられないのか臥して寝たふりをする子もいれば、開いた目と心で真正面から受け止めようとする子もいる。読み聞かせ解こうとする方も辛いのです。みんなそうでしょうか、私は目と心が直結していますから、心で痛かろうなと思うと目頭が熱くなる。「この作品と出会って感じた思いをどうか忘れないで。戦争の恐ろしさというものを今みんなは読んで体験してくれたので、その経験をどうかみんなの子供たちにも伝えてあげて。」そんなことを訴えて、ちょっと涙しておりました。

今日の授業で、なんとか試験範囲まで行くことができました。残すところ2回ずつの授業で学習プリントなどを使ったりなんかして、中間テストのための帳尻合わせをしようと企んでいます。
今度の学校では、北高3年でやったむちゃくちゃな底上げはしません。何の色も加えずに、他クラスと遜色なく平均的な点数をとらせてやりたいなと思います。それは生徒に真の実力・自信をつけるためでもありますが、私のためでもあります。私に欠けているところの、教師らしさの資質ととでもいいましょうか、そういったものを養うためです。

大学も始まりました。
7月常勤の話を前に辞める辞めないのやり取りがあったので、大学との縁がどうなるか気になるところでは有りますが、続けるにしても今年までになっても、こちらも悔いのないように推し進めるまで。
後期ほとんど作文ばかり書かせる授業で、人数が多いのです。提出された作文類を基本的には返却しませよ。返却を希望する人は前もってお伝えくださいねと例年通り案内をして、今年は勢い余って言ってしまいました。「したがって基本的には添削もしませんが、添削を希望されるかたは、その旨言うか書くかして伝えてくださいね」と。
ちらっとみたら、さっそく添削希望がありました。
論説はいいけれど、、創作文の添削なんてどうするんだろう、私。ちょっと人ごとのように心配してみたり。

ちなみに初回はお決まりのキーワード作文。三題話形式。三つの言葉を作品の中に取り入れてひとつのストーリーを完成させてもらう、というもの。
「古本」「栞(しおり)」「移り香」、おなじみの三語に加え、「河童」「合羽」「文鎮」「絵筆」「蟋蟀(こおろぎ)」などからの選択式。さてどんなお話が読めることやら。

馴染みの少なさそうな言葉を敢えて選ばせて、ふだん使わないところの想像力の開花を期待してみたものの、、どうもすんなり日常的な現代文に溶け込んでいるようで、なんとも不可思議な感が否めずも妙に感心したりしている私です。

取り留めのない話題で失礼つかまつった。時代錯誤な言葉に失笑。こぼれた笑いを手ぬぐいに包んでぶーん。手ぬぐいは垣根の向こうの池の淵、黄桜に浮かぶまあるい月を一瞬ぐしゃっと歪ませて消えた。






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最終更新日  September 27, 2013 10:24:50 PM
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