風来坊の養生所

2006/10/04(水)19:05

引退するとは思えん逆転劇で7勝目!赤い皇帝恐るべしや。

今期のF-1も終盤を迎えた第16戦中国GPは雨の降る上海国際サーキットで行われて、前日の予選でも水しぶきの上がる路面状態に各マシンが苦戦してM・シューマッハ(フェラーリ)やライコネン(マクラーレン・メルセデス)らも好タイムがなかなか出せない中で、トップでポールポジションをGETのアロンソと2位のフィジケラのルノー勢がフロントを押さえて2列目にはバリチェロとバトンのHONDA勢が控えていて、結局3列目スタートになった5位のライコネンと6位のM・シューマッハという上位陣である。 一方で相変わらず不振のスーパーアグリの日本製は最後尾スタートになるところが予選の違反でタイム取り消しのアルバース(ミッドランド)が最後尾に降格となった為、20位佐藤琢磨・21位山本左近という具合に1つ順位が繰り上がった。雨が降るサーキットを水しぶきを上げながらフォーメーションラップを終えてレース開始となってルノー勢が1・2位を保ってまずまずのオープニングラップであった。 しかし濡れた路面の悪条件下のレースは18周目を終えたところで上位を走っていたライコネンが無念のリタイア。各マシンが1回目のタイヤ交換を終えた時点ではまだトップを走っていたアロンソだったが、アロンソとフィジケラにM・シューマッハの3台が接近した状況になってまずフィジケラがアロンソを抜くと今度はM・シューマッハがアロンソを抜いて順位が入れ替わった。 その後のタイヤ交換の間に作業に手間取ったアロンソは一時6位に後退するが追い上げて挽回している前では一旦トップに立ったフィジケラをまたもM・シューマッハが抜いて逆転すれば、終盤には追い上げて来たアロンソがフィジケラを抜いて2位に浮上という具合に上位3台の順位が何度か入れ替わるレース展開となってトップでゴールしたのは前回のイタリアGP終了後に今期限りでの引退を表明したM・シューマッハで、この時点でポイント数がアロンソに並び勝ち数も6勝で並んでいたアロンソを逆転しての7勝目となった。これが引退するレーサーなのかと思う程その実力は衰えを見せないとは恐るべきでまさに赤い皇帝の逆転劇であった。 ちなみに最終ラップで周回遅れの佐藤琢磨がハイドフェルド(ウィリアムズ・コスワース)に追突されて更にそれを避けられずにバリチェロが接触した事故を招いた件で、レース後の審議で裁定が下って事故の原因と判断された佐藤琢磨は今回のレースは失格となってしまった。次回の鈴鹿サーキットで開催の日本GPに出場可能か気になるけど走れるなら頑張って母国GPでいい走りを見せて欲しい。 「あれが引退するレーサーの走り振りかいなと思う位に余力十分やな、残り2レースまだまだミハエルとアロンソの一騎打ちが楽しみやで。次の鈴鹿では琢磨にも頑張って貰いたいけど出場は出来るんやろか?」

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