チャオの国から～子育てな毎日～

いつもニコニコしているとっても穏やかな息子。

普段、私と二人の時は、

大抵一人で黙々と遊んでいることが多い。

特にあれこれと要求しない息子だが、

やはり１歳になって、最近メキメキと変化が表われ、

色んなことを、動作や声を使って要求するようになってきた。

特に今一番強い要求は、

「自分もみんなと同じようにしたい」ということ。

生まれた時から兄弟がいるからか、

特にお姉ちゃんと同じようにしてほしいという気持ちが強い。

離乳食もほぼ完了し、

最近はほとんど私達と同じ物を食べている。

ウチでは夫の強い希望があって、

子供には積極的に手づかみて食べさせているので、

娘は３歳で幼稚園に行くまで、

ずっと手づかみで食べていたおかげで、

最後のほうはインド人並みの器用さで、

リゾットも上手にこぼさず手で食べていたりした。

なので今、自分で食べたい盛りの息子にも、

同じように手づかみで食べさせようと、

彼のテーブルには料理の盛られたお皿のみを置く。

ところが息子は絶対手づかみで食べない。

必ずお姉ちゃんのフォークやスプーンを指差して、

「僕にも同じ物を！」と要求してくる。

そして何が何でもみんなと同じように食べようとムキになる。

以前、まん丸の肉団子をそのままあげたら、

延々３０分近く、フォークに刺さらず転がる肉団子と格闘していた。

特にヤキモチもやかないので、

皆と同じようにさえできていれば、それで十分満足なのだが、

最近、特に激しく要求することが出てきた。

それは「ハミガキ」。

みんなで揃って食事をすると、

自然とハミガキの時間も重なってくるわけで、

朝と夜はだいたい皆で一斉に歯を磨く。

これも当然同じようにしたがるので、

息子にも必ず歯ブラシを持たせ磨かせている。

けれど、まだ「うがい」ができない息子。

私達もついつい忘れて、歯を磨いている息子を放って、

次の用事に取りかかってしまうため、

知らない間に息子の歯ブラシが紛失してしまうことが度々ある。

そしてそれに気がつかないまま、

朝なり、夜になって、息子以外の人間だけが歯を磨く。

すると、あの泣かない息子が、

ボロボロ涙をこぼして、床に突っ伏して、

とても悔しくてたまらないとばかりにワァワァ泣く。

これにはちょっと驚いた。

そして当然、お姉ちゃんと同じように、

パパかママのどちらかに「仕上げ磨き」もしてもらいたいわけで、

そんな息子を見て私達は、

そのとても強い要求に感心させられるばかり。

そしてそれは彼のどんな性格に結びつくだろうかと、

夫と色々話してみては、

気が強いのか、負けず嫌いなのか、ねばり強いのか、

とにかく根性があって、なかなか見所があるな、

という結果に結びついては喜んでいる。