仕事初めとオリエンテーション回想録。
11月下旬に念願の急性疼痛管理ナースプラクティショナー(NP)としての仕事をゲットして、1ヶ月に及ぶオリエンテーションを終えたのは、昨年末、クリスマスちょい前。その後、就職決定する前に希望していた長期休暇を無事にいただき、クリスマス休暇はP氏の家族を訪ねてバンクーバー、年末年始は里帰り、と、日本の病院に就職したてだったら、絶対ありえない条件で、約ひと月にわたって遊びほうけてやっとトロントに帰って来て、1月も下旬に入ってからの初出勤。オリエンテーションで学んだことはすっかり忘れて、一からやり直しの感、かなり強し。年末のオリエンテーションは、4週間フルタイム出勤しながら、まずは病院全体のオリエンテーションに参加し、その後看護科のオリエンテーションで必要そうなものを選んで出席。その間に、マネージャーが病院内であっておいた方が良いと判断した人たちのオフィスを個別訪問。マネージャーの秘書が、個別に面接時間を調節してくれ、毎朝、彼女のオフィスでその日に会う人の場所と時間をもらい、病院内をくるくる。面接は各15分から1時間。カルテ室長、レントゲン技師長から始まり、薬局長、ソーシャルワーカー、術前アセスメント科の看護師、手術室長、各病棟の師長、看護教育係の上級看護師らに会い、各オフィスで歓迎を受けるが、休暇から帰って来た今、名前が思い出せるのが約半数。これはいかん。疼痛管理チームでは、焦点は術後の疼痛管理だが、術後に診る患者さんがどう言う状態で術後までたどり着くのか、と言う過程を見せてもらうために、一日は術前準備室と、ブロック室で、お手伝いしがてら研修させてもらい、別の一日は、手術室で、当院で一番多い、大腿骨関節置換術と、膝関節置換術を一例ずつ見学させてもらう。整形外科医が、一々、削った骨やら、ドリルで空けた深い穴を見せてくれるが、見ていてあまり気持ちのいいものではなし。これまで、内蔵系の手術は見たことがあったけれど、整形は始めて。どちらかと言うと、大工仕事みたいで、びっくり。もう一つ驚いたのが、手術前に、休憩室で一緒にお茶を飲んでいた看護師のビクトリアが、手術の半分くらいをやっていること。手術後、整形外科医と一緒に縫合をしている彼女に「ね、さっき看護師って言ってたね?」と聞くと、笑いながら正看護師手術室補助っていうタイトルがあり、それを修士と一緒に取得したのだとか。当院には、この補助さんが数名いて、彼らなしでは手術は予定通り進まないとのことで、整形外科医も、麻酔科医も一目おく存在である。わお。オリエンテーション中の臨床は、最初は先輩でフルタイムのNP、モニク(仮名)と回診し、3週目からは、その日に疼痛管理担当となった麻酔科医とチームで回診。その頃から、まずは医師が数人回診し、その後、「じゃ、この後は理沙がやって」と言われ、医師の見守ってくれる中、回診をし、病室を出てから助言を頂く場合もあれば、医師がずっと回診するのに、時々質問しながらついてまわり、最後にカルテを分担して書く、という場合もあり、その日の担当医師次第。毎日担当が変わるのだが、医師によって問題対処の仕方に違いがあり、当たり前だけど、毎日が学ぶことだらけ。仕事始めの今日は、午前中に回診後、午後から会議二つ。一つ目は、疼痛管理チームが主体となって、患者さんが頓用薬を自分で管理するプログラムの開始準備に関するもの。二つ目はやや郊外にある本院で行われるため、シャトルバスに揺られて約半時間。院内のNPが集う会議で、長期休暇明けで初参加の私には討論の内容について行くのが大変難しい状態。ここでも大勢のNPに紹介されるが、帰りまでに名前を覚えているのは数名のみ。あはは。オリエンテーションの時にも感じたのだが、管理職の一員だからと言って、臨床もあるNPなのに、会議が多過ぎ。新人で、右も左も分からないから無駄が多く見えてしまうのかもしれないが・・・。とりあえず、明日の朝も会議から始まる。あ~。