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“Como estas?” “Buenos dias!!” “Muchos gracias!”
今日の午後。オフィスで飛び交っていたスペイン語。 春休みにメキシコへ旅行に行く同僚がいて、彼が辞書を片手にスペイン語の練習をしていたのだ。彼の練習に金曜日でやる気のないその他の同僚たちも付き合い、みんなでちょっとしたスペイン語講座が開かれた。 「How old are you?はどうやって言うの?」 「君の場合、覚えなくちゃいけない言葉はHow old are you?じゃなくてAre you old enough?でしょ!!」 「あと、does your father get angry easily?とPlease don’t shoot me!!も覚えた方がいいよね~」 「ま、’No comprendo’(I don’t understand)さえ知ってれば何とかなるよ~」 スペイン語講座と言っても実際はこんな感じで雑談だけなのだが...。 考えてみたら私は一度も外国語を話す国へ海外旅行に行った事が無い(日本とアメリカとカナダは住んだところなので海外旅行には入らない)。日本語はともかく、英語も子供の頃から話してるから、これといって分からなくて苦労した事もないし。だから言葉の分からない外国へ行くのがどんな感覚なのかを知らないのだ。やっぱ大変だろうな... 会社でたまに、日本からおっちゃん連中が出張に来るけど、全く英語が分からなくて、アメリカ人に日本語で話しかけてる人がいる。「こぉれっ!お~ね~が~い~し~ま~す~...ぷりーずぷりーず、ねっ?(これ、お願いします)」ゆ~っくり言えば通じるとでも思ってるのか...アメリカ人はきょとん?私は横でそれを聞いて、(どんなにゆっくり言ってもアメリカ人に通じるわけないっつーの!!!!)って思いながら、座っている。 しかし、自分にも心当たりが無いわけではない。例えば、外国へは行ったことは無いが、英語を全く分からないアフリカ人にゆ~っくりな英語で話して何とか分からせようとしたことはある。相手にしてみれば(ゆっくり言われても分からんものは分からん~!!)って思っていただろうに...。それに、もし自分がフランスや中国に行って、どうしても言葉が分からなかったら英語で言ってしまうかもしれない...。自分が「言葉が分からない」という環境を体験した事がないので、とっさに日本語を話してしまうおっちゃん連中を見てると(何で!?)と思ってしまうが、本人達は必死なのだろう...。 こんな私も、日常の会話には不自由はしなかったものの、Tと付き合い始めた頃は、アメリカ滞在1年目で、とっさの時に英語が出て来ない事がたくさんあった。特に寝起きの時。夜中に目が覚めてムニャムニャしてるときに、どうしても英語が出てこなかった。Tに「今何時?今何時??」ってずーっと日本語で聞いてて、「Hey…You’re talking in Japanese…」って言われてはっとした事が何回もあったっけ...Tのアパートで40度の熱を出してぶっ倒れたときも、ずっと日本語で何か言っていたらしい。それが今では、とっさの時に日本語が出なくなってきているのだから慣れとは恐ろしいものだ。この間はAvalancheの日本語(雪崩)がず~っと思い出せなくて、英和辞典で引いたくらい...日本語幼稚園で教える私には、「日本語が出てこない」ってのは致命的...。もっと日本語の勉強しなくちゃ~!! さて、話はスペイン語に戻るが、私は高校・大学とスペイン語を勉強した事があったので、ちょっとなら理解できる(ほんとにチョットね...!!)。なので、たまにメキシカンレストランに行くと、自分のスペイン語の能力を試してみたくなり、サーバーが英語で「Would you like something to drink?」と聞いているのに、無理やり「Agua, por favor!! (water please!)」と言ってみたりする。でも、これってサーバーにしてみれば、「うざい」のかもしれない...というのが、たまに私が日本人である事を知って「コニチワ~ゲンキデスカァ~?」と聞いてくるアメリカ人がいるのだが、それが本当に「うざい」のだ。それと同じでサーバー達も「あの女うぜ~!」と思っている可能性あり... しかし~、言葉というのは不思議だ。昔、狼に育てられた狼少女が本当にいて、彼女は狼と会話ができたらしい。そして、大人になるまで屋根裏部屋に監禁され続け、言葉を覚える事の無かった可愛そうな女性は、保護された後も、複数の言語学者の努力の甲斐も無く、言葉を覚えないままの生涯をおくったという話もある。正確な年は忘れたが、人間は12歳くらいまでに言葉(母国語)を習得しないと、それ以上歳をとってからは話せるようにはならないらしい。そして、勉強をしなくても、その環境にいるだけで自然と第二ヶ国語を習得できるのは14歳までがリミットだそうだ。また、全く会話のできない生後数ヶ月の赤ちゃんでさえも、時折発する声は国によって全く違う発音なのだ。周りの大人が話している言葉を聞き、それに近い発音を出すのだという。 世の中には言葉では表現しきれない物もいくらでもあるが、やっぱり言葉は世界への可能性を広げてくれる大事な道具。できたら、もっとスペイン語を練習して、韓国語なんかにも手を出して、多ヶ国語話せるようになりたいな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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