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今の僕、進む時間

今の僕、進む時間

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・・・メアドを聞かれた日から5日が経った・・・



金曜日に聞かれ、その日には来なかったので、休み中にでもくるのだろうとふんでいたのだが。

しかし、無惨にも週末の2日間ははかなく過ぎる。



(聞くだけ聞いてメールする気はないのだろうか・・・)

少し不安になった。



こうなると、テスト終了日の来週水曜に賭けるしかない。

そう、今はテスト期間中。

気を使ってメールを控えているのかもしれない。



俺はどーせ勉強なんてしないから気ー遣わなくていいのに・・・



・・・あ、あっちが勉強してるのかw






・・・そして・・・テストが終わった・・・






その日の7時半頃・・・パソコンをいじっていた。

携帯はマナーモードで、身近な所に置いておいた。



・・・ふと、携帯を手に取ってみる。






「インフォメーション 1 メール」






彼女は、同じコートでやってる同士として、仲良くしたかったと言った。

僕と彼女は、同じテニス部である。

とはいえ、男子と女子は別のそれとして独立しているのだが。



メールは丁度12時まで続く。

部活・・・テスト・・・そんな当たり障りのない話題でよくここまで続いたものだ。



「また今度メールするね♪

勝利君もいつでもメールして下さぃなッ

それじゃおやすみなさぃ」



僕の心が一段と飛躍する。

自室で、1人うかれた。

おやすみを言い合えることがこんなにも胸を締め付けるものだなんて思わなかった。

我ながら、自分のことを色ボケバカだと思う。



彼女はどんな想いで僕に関わりを持とうと思ったのだろうか。

最後のメールにはどんな意味合いが・・・

寝る間際、冷静になった頭でふと考えた。


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