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ロンドン偏食生活・偏食通信

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偏食の嬢王様

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カテゴリ:偏食の本棚・本
全作品を網羅しているわけではないが、全集を読んでみた。




所々に出てくる旧仮名遣いが、やもすると
出しそうになるスピードを止める。

きっと、彼と同時代の読者はもっと味わいつつ読んだのだろう。

スピード感がちがうせいなのか、
時代設定がよくわからなかったせいか、
理解度の低い作品もあるが、時代を超えて
共感する作品も多い。

タイトルの通り、とてもまねできないような
強い意志を持った普通の人を描いた「非凡なる凡人」、

「将を射んとすればまず馬から」という諺を思い出した
「富岡先生」、

こういう日記の書き方もあるが、それなら私は毎日書かないとね、
と思った「酒中日記」。

「源おじ」


「春の鳥」「女難」はタイトルを見ただけで、
内容が思い出せる。


小説として面白かったのは「運命論者」だけど、
その下敷きとして、エッセイとも私小説とも言える

「欺かざるの記(抄)」


(発表は没後。当然だ。多くの人が実名で登場しているのだから)
を読んでおきたい。



ここで初めて、国木田独歩の破綻した結婚生活を知った。
明治の人はこれが普通なのかもしれないが

21歳で最初の求婚をしたところ、相手の両親に受け入れられず、
相手を変え24歳で駆け落ち同然の結婚をするが、
半年後に妻に逃げられる


この本では独歩を「元祖ストーカー」と評している




さぞや驚いたことだろう。
と同時に、勘当されているにもかかわらず、
半年後に実家に帰った妻(それも妊娠していた)は
相当ストレスが溜まっていたのだろう、とも思う。

一体どういう顔をして実家の敷居をまたいだのだろうか?

もし私が同じ状況になったとしたら、ホラ見たことかと
高笑いする母が容易に想像がつく。

そして不思議なのが国木田は3年後には再婚している。


その間の努力はこの本にも収録されているらしい



それが明治という時代なのだろうか?
今は結婚していなくても、当時ほどはとやかく言わないだろうし、
一人暮らしが面倒ではないようになっている、
というのもあるだろうけど、

結婚以前に異性と付き合うのに躊躇しているように見える。

それは傷ついた心がなかなか癒されないからなのか、
単に時代の空気が変わったからなのか、
もっとも個人の性質という可能性もある。



代表作をお風呂で・・・このシリーズいいな♪




有島武朗の「或る女」



は国木田の離婚のことが書いてあり、


相馬黒光は妻の側から
「国木田独歩と信子」
を書いているという。


相馬は国木田の本に一部収録してあったので、
次は機会があれば「或る女」を読んでみたい。



国木田独歩の一部作品はネット上で公開されています。http://www.aozora.gr.jp/index.html




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Last updated  2008/02/20 08:29:52 PM
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