テーマ:イギリス大好き!(509)
カテゴリ:☆英国生活ことはじめ!
イギリスでは公共料金の請求がしばしば間違っています。
最初、僕はそれを知らなくてあまりに高額な請求が来たので、びっくりしました。 それは、忘れもしない入居わずか2週間後の出来事です。 ブリティッシュガスから初めての請求書が届いたのですが、僕は一人暮らしなのにも関わらず、夏場のわずか10日分のガス料金がなんと59ポンドあまり(約12000円)も請求されてしまいました。 俺はなんというガス代の高い国にきてしまったのだ・・・、と唖然としたものの、気を取り直して念のためにメーターを見ると、なんと目盛りが実際と全然違っていたのです。 実際の使用量は請求額の10%以下でした。 いったい何をどう間違えたのやら・・・。 その話を友人のY氏に話したところ、彼の話では、この会社はいつも「まあ、このくらいだろう」と勘で(!)請求書を送ってくるのだそうです。 ですが、最終的にはちゃんと目盛りを読むから、最後にはつじつまが合うようになっているのだ、とか。 果たしてそれでいいのだろうか・・・? 思い返してみると、入居したとき最初に連絡した際、「ラジエーター(セントラルヒーティングの)の数はいくつですか?」とか、「ガスコンロの数はいくつですか?」とか、「一人暮らしですか?」などなど、細かな使用状況について20分以上にわたって質問攻めにされたのです。 今から思えば、あれは、おそらくガス代の検討をつけるために違いないです。 そんな訳で、イギリスでは公共料金の支払いを自動引き落としにする、などはもっての他です。 よく「自動引き落としにすると○%割引ですよ!」などと案内が送られてきますが、甘い言葉にだまされてはいけませんよ。 うっかり自動引き落としにしてしまった人の多くは、2重引き落としや請求額ミスなどの被害に遭っているはずです。 さて、このブリティッシュガスという会社。元国営公社で1986年に民営化されたそうですが、やはりいろいろと問題の多い会社のようです。 BBCニュースによると、昨年10月には使用料金140ポンド(約28000円)の滞納のためガスを止めてしまったところ、なんと老夫婦が凍死してしまう、という痛ましい事件まで起こしています(BBCオンライン)。 しかも、そのあとの対応がさらにひどかった。 同社は、 「データ保護法の規定によって、ガス料金の滞納や停止情報をソーシャルサービス当局に通知できなかったのが原因です。」 と、悪いのは法律、と言わんばかりの声明を発表したので、世論の大きな反発を招く結果となりました。 またレディマン厚生相は、 「データ保護法は、断じてそのような通知を禁止するものではありません。」 と、明確にこれを否定しています。 同社は最近のエネルギー自由化によって、電気供給にも進出していますが、ここでもトラブルを起こしています。 先週のニュース(BBCオンライン)によると、同社はマンチェスターのある顧客に対して、 「私たちは以前にも電気料金0.00ポンドをお支払いいただくようにご連絡いたしましたが、いまだに未払いとなっておりますので、電気を停止いたします」 と、まったく滞納がない顧客に対して意味不明な通知を送っていたことが判明し、この男性に謝罪するはめに陥ったそうです。 というわけで、公共サービスでありながら、かなりとんでもない実態の会社みたいなので、できればあまり関わりあいたくないのですが、簡単にガス会社を変える、というわけにもいかないのがつらいところです。 ちなみに冒頭の過剰請求の件ですが、苦情のメールを書いたところ、3ヵ月後くらい(←ここがミソ)にようやく正しい請求書が送られて支払うことができたので、なんとかガスを止められずにすんだのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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