テーマ:イギリス大好き!(509)
カテゴリ:☆英国びっくり体験記!
先日のロイター通信(オンライン版)に、驚くべきニュースが報じられていました。
同通信によると、ロンドンの科学博物館が「Poo Power」の導入を検討しているそうです。 「Poo Power」・・・、これをなんと訳してよいのやら・・・。 「ウ○コ発電」としか訳しようが無いですね。お食事中のみなさん、ごめんなさい。 これは、科学博物館の14箇所のトイレを利用した訪問者の排泄物を吸い取って貯めておき、これを燃やして電力供給を行う計画なのだそうです。 館長のタッカー氏は、 「私たちは年間300万人もの来場者を迎えております。そして電気代も大変な額です。今回の案は、無料で来場する訪問者が、博物館側に『何か』を還元するという、すばらしい方法だと考えております。」 と大真面目に(!)述べています。 博物館側は、10万人の訪問客から排泄物を得られると見込んでおり、これにより電球500個分の電力をまかなうつもりだそうです。 さらにこの方法で有害な有機物を分解することも出来て、一石二鳥だとか。 その真意を探るべく、さっそく筆者は現地へ取材(?)に出かけました。(我ながらアホな行動パターンだとは思いつつ・・・。) この博物館はサウスケンジントンの「エキシビションロード」にあって、その名の通り、いくつかの博物館が集まっていることからその名がついています。 すぐ隣には、やはり科学系の自然史博物館や、大英博物館の分館として名高いヴィクトリア&アルバート博物館もあって、それらの博物館もかなり見ごたえがあるのですが、そちらはまたの機会に紹介したいと思います。 また、逆側の隣はロンドン大学を構成するカレッジの一つで、筆者も所属する「インペリアルカレッジ」の本部もあります。 さて、この科学博物館、筆者はじっくりと見たのは実は初めてなのですが、展示内容としては「科学博物館」というよりは、「科学技術史」博物館、と言ったほうがしっくりくるかもしれません。 産業革命時代のエンジンの模型や、医療技術の進歩の歴史など、なかなか興味深いものがあります。 コアな科学知識そのものに関する展示は少なめですが、それはお隣の自然史博物館のほうで、ということなのでしょう。 問題の、「Poo Power」についてですが、決して大きくはないものの、3階の「未来のエネルギー」というコーナーに解説がありました。 その解説によると、「Poo Power」は今後数年のうちに大々的に行われるようになり、しかも将来は一般家庭において「Poo Power」による自家発電が行われると予想されるとのこと(ホントかなぁ・・・)。 実際、イギリス国内には、すでにニワトリの排泄物を利用した世界最大の発電所があるんだそうで、これにより10万軒の電力をまかなうことも可能、とありました。 というわけで、ヨーロッパはエコロジーが重要視されているイメージが強いですが、排泄物による発電についても本当にかなり真剣に取り組まれている模様なのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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