テーマ:がんばりどき(368)
カテゴリ:☆英国生活ことはじめ!
イギリスの入国審査の厳しさには定評があります。
最近特に厳しくなって、空港でのビザ更新はできなくなった、と聞いていましたが、あえてヒースロー第3ターミナルへ強行突破にのぞむ、という無謀とも思える計画を実行しました。 こちらの手持ちの武器(書類)は、教授からの招待レター、フェローシップの証明書、日本の某国立研究所の身分証明書(ここからの派遣という形になっている)、帰りの航空券、といったところ。 狙うは、残りの滞在予定期間・6か月分の滞在許可証です。 しかし、やはり厳しかった。 一通りの書類を見せたものの、前回のビザの記録を見つけ、審査官の顔色が変わりました。 「空港では更新はできないことになってるのよ。どうしてホーム・オフィスに更新手続きに行かなかったの?」 う・・・、とここで一瞬ひるんだものの、こちらも反撃に出ます。 「だって、昨日までスウェーデンの学会に発表に行っていたんですよ。パスポートを預けたら出国できなくなっちゃったでしょ。」 今から思うと、この発言が大きな意味を持ったように思います。 というのも、どうやらホーム・オフィスに更新にいけない正当な理由、というのが大事だったみたいです。 本当は、ホーム・オフィスに更新に行ったら手数料250ポンド(約5万円)もとられる、というのも隠れた理由の一つだったんだけど、もちろんそんなことは言いません。 そんなことを言ったら、即強制送還になるのは目に見えていますからね。 さらに、ここでうしろで待ち構えていた(あらかじめ頼んでおいたんだけど)教授(イギリス人)も、すかさず説得に加わりました。 「私がプロジェクト・リーダーの教授ですが、彼はわれわれの研究に本当になくてはならない人材なんですよ。」 「あら、そうでしたか。おほほ。」 と、ここでどういうわけか、審査官が急ににこやかに。 ちょっと腑に落ちない対応です。 そして、最後には、教授の奥さんまで加わって、なんと3人がかりでの説得。 ついに審査官も困った様子で、チーフのいるオフィスに行ったり来たり、あれこれ質問もされつつ、1時間近くも待たされました。 そして、 「こんどはちゃんとホームオフィスに行かなきゃダメよ」 と言われたものの、ついに「Leave To Enter For Six Months To Work With XXX Institute.」と書かれたスタンプをゲット! 長かった~。 映画のラストシーンのような、感動のテーマソングが頭の中いっぱいに流れました。 それにしても、第3ターミナルはうわさに聞いてはいたものの、やはり厳しいですね。 列の前後50人ほどはアフリカ系ばかりだったし、横のカウンターでも、 「なんで前回は入国拒否されたのですか?」 なんて質問があちこちから聞こえてきました。 今回、第3ターミナルは初めて使ったんだけど、やはり第4ターミナルのKLMがいいや、とつくづく思ったのでした。 疲れた・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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