カテゴリ:☆英国びっくり体験記!
11月11日といえば、日本ではもちろん大切な「長野県きのこの日」ですが、イギリスでもそれに負けず劣らず大事なイベントのある日です。
それは戦没者追悼記念日(Remembrance Day)。 この日は第一次世界大戦の終戦記念日に当たり、アメリカではベテランズデーとして祝日となっていますが、イギリスでは祝日ではないものの、やはり大々的に追悼セレモニーが行われます。 そして、この記念日には、この時期にイギリスに来たことのある人なら誰もが気づくであろうシンボルがあります。 それがポピーの飾り。 これは、ベルギーの激戦地フランドル戦線に多く咲いていたポピーを由来とし、戦没者への募金を募るために売られたのが始まりです。 この時期は、テレビ出演者を見ても、道行く人を見ても、殆どのイギリス人が左胸に赤いポピーの飾りを付けているといっても過言ではありません。 この習慣は、日本の赤い羽根をやや連想させるものがあります。 そして、面白いことに胸以外にもしばしばポピーを見かけます。 たとえば下の写真のようにタクシーの車内に飾っている人。 やや見づらいですが、フロントガラス上部の前にポピーの飾りが付けられているのがお分かりでしょうか。 しかし、英国への忠誠心などまるでない筆者は、この車に飾られたポピーを見るたびに、かつてオール阪神・巨人が甲高い声で歌っていた芳香剤のCM「車にポピ~♪」を思い出してしまい、笑いをこらえるのに苦しい思いをしています。 神聖なる追悼の意味のある飾りを見て笑うのはさすがに不謹慎な気がするので、顔にタテ線の入ったちびまる子ちゃんのように、笑いをこらえて引きつった表情で通り過ぎるのが常です。 そして、2年前に吉本運動会の練習中に肉離れを起こしてしまったオール阪神さんは今も元気に活躍しているだろうか、などと、母国の漫才事情にまで思いを馳せてしまう在英日本人は、決して筆者だけではないに違いありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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