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先週末は東北にある実家に行ってきました。私の実家は東北の過疎地帯にあり、年老いた両親だけが暮らしています。来月から海外に渡ってしまいますので、顔を出して親孝行するつもりだったのですが、行く数日前に母が高血圧で倒れて救急車で入院してしまいました。
幸い地元の公立病院に直ぐに入院できたので、私が見舞いに訪れたときはかなり回復していました。しかし病院をたらい回しになっていたらと考えるとぞっとします。私の実家の周辺は過疎地ですが、医療関係だけは比較的恵まれており町医者も含め病院はそこそこあります。 母は入院しているので逆に安心なのですが、心配なのは父親の方です。高齢な上朝晩は氷点下になる中、炊事をしたり買い物に行ったりするのはかなり大変なことです。近所の人が何かと世話をしてくれるのがありがたいです。 現在地域間格差が大きな問題となっており、その議論の中で地方には高速道路や新幹線が来ないと活性化しないというものがあります。私の実家のある地域には高速道路や新幹線はかなり早い段階で開通しましたが、過疎化は止まるどころか加速したようにすら感じます。 ひも付き補助金で建てたと思われる文化ホールや公民館などの立派で不釣合いな箱物は幾つもできましたが、人口は減り続けています。新規に雇用を生み出すような施策などは試みられた気配すらありません。一時的な雇用対策で終わっています。 道路特定財源でいくら道路を作っても、道路業者の雇用は維持できるものの、地場の経済の活性化にはまったくと言っていいほど役に立たない場合が多いのではないかと思います。 せめて道路を作る財源の10%ぐらいを割り当てて、地方の経済の活性化を促すような施策を知恵を絞って行っていかないと、道路業者と公務員しか生活していない地方がたくさん日本に現れてしまうような気がします。 自民党の道路族や地方の知事さんは道路を作れの大合唱ですが、不思議なことが一つだけあります。日本のこの先10年のビジョンなんて頭のいい高級官僚からあんまり聞いたことがありませんが、道路を作る計画だけは早々と10年先まで作ってあることです。不思議なことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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