カテゴリ:映画
チャンネルを回していて、ふと目についた光景。
子供たちが荷馬車の荷台に乗っているところでした。 ふと、これはもしや? と見ていると、やっぱり、当たり!の「やかましむらのこどもたち」の映画でした。 スェーデンの児童文学作家 アストリッド・リンドグレーン原作の童話の映画化でした。 リンドグレーンは 長靴下のピッピや、名探偵カッレ君、ロッタちゃん等の作品で知られているとても素敵な作家で、子どものころから彼女の作品が大好きだった私は、子ども心にいつかスェーデンに行って彼女に会いたいと思っていたほどです(2002年に亡くなってしまいましたが) 彼女のたくさんの作品の中でも、子ども心に一番好きだったのが、この「やかましむら」のシリーズでした。 こどもの生活を生き生きと、日常の小さな出来事や心の動きや、会話や、とにかく田舎の子供たちの日々が全く違う文化にいる私にとって手に取る様に伝わる、私の日常にはありえないある種の憧れの世界だったのです。 この作品が映画になっているのを知りませんでした。 しかし、画面を見て、いかにも北欧の風景と、出ている子供たちが、挿絵の姿にそっくりなのと、人数の具合が瞬間的に”やかましむらだ”と思ったのでした。 それにしても、すごい映画です。 いや、別にドラマティックな展開があるわけでもなく、普通に、日常が 子どもの目を通じて子どもの日々が描かれているだけなのです。 しかし、そこには 確かな生活があるのです。 子供たちは遊びながら、生活し、生活しながら遊んでいる。 道を歩くのも遊びになり、お手伝いもイベントになり、季節の移り変わりも日常であり、お祭りのハレの場であり、遊びの場でもある。 今の自分の日々との違いに しばし、軽いショックを受けながら、しかし見とれていました。 美しい風景、静かな日々、刺激の違い。 ロッタちゃんの映画の方がストーリーや盛り上がりがあるかもしれません。 彼女は小さいながらも町に住んでいるし。 本を読んで感じた事を、映像で見せられ、その想像を超えたところにある自然の大きさとスケールに”こんなところに住んでいたら、どんな人生観になるんだろう”と思いながら、最後まで見てしまいました。 これ、映画館で見たかったなあと思います。 検索したら、いろいろな方がブログで紹介していました。 監督は、ラっセ・ハルストレム 1986年の作品です。 サイダーハウスルールやショコラを撮った監督だそうです。確かにどちらも、しみじみと良い映画でした。 できれば、スェーデン語で見たかったな と思いながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月04日 23時37分33秒
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