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ペリカンマン DVDで見ました「ペリカンマン」。 予備知識なしで見たのですが、良かったです。子供向けの映画なのかもしれませんが、ほろ苦い人生観があって、でも、生きていくってどういうことだろうかと考えてしまう作品でした。 登場する大人のそれぞれの勝手な思い込みと生き方、その大人に振り回される中であるものをそのままの目で見ている少年とペリカンマ 芸術を愛する人を大切にする粋な(社会的地位とは関係なしに)人がいて、なんかほっとしたり。 オペラハウスが舞台の一つに使われていて、ペリカンマンに合わせてか、舞台で演じられているのが「魔笛」「白鳥の湖」「サンサーンスの白鳥」と鳥尽くし。 話は、この少年がペリカンマンに出会い、付き合い、そして、やがての別れというものでした。 別れの場面で、ペリカンマンが言う 「これから僕は不死鳥になる。動物は自分が死ぬということを知らないから不死身なんだ。」 「人間は覚える能力がある。」 だから、この少年との出会いを覚えていないと言外にですがはっきり言っている。 そこに、日本人とは違うフィンランドらしさを感じたように思いました。 それにしてもヘルシンキの風景は静かで、夜の光は少ないけれど静かな町でしたし、家のインテリアはおしゃれでした。 解説 ペリカンが人間に!!奇抜な発想に鋭いメッセージを託した作品 数々の映画賞を受賞した最高レベルのファミリー・ファンタジー!! フィンランド児童文学大賞受賞作家レーナ・クルーン原作 ティモ・サルミネンが編み出す美しい映像シーン 人間になりたかったペリカンが、人間に変身して少年との友情を築きながらも、次第に人間社会の愚かさ残酷さ、他者になろうとすることの無意味さに気づいていくさまを、ユーモアとファンタジーで包んだ秀作。 モスクワ国際映画祭テディベア特別賞(2005年)、ズリーン(チェコ)国際子供映画祭最優秀子供映画賞・観客賞(2005年)、 フィンランド・アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀美術賞(2005年)、ヴィッタサーリ(フィンランド)、映画週間ヒューマニズム名誉賞 (2005年)、オウル(フィンランド)国際子供映画祭監督賞(2004年)など、華々しい受賞歴をもつ作品。 フィンランドの国民的人気作家レーナ・クルーンはこの作品でフィンランド児童文学大賞「アンニ・スワン」賞を受賞、 世界各国で翻訳出版されている(日本では『ペリカンの冒険』/新樹社)。 撮影は、アキ・カウリスマキ監督(『過去のない男』『浮き雲』)の作品で、確かな構図と独特の「間」が印象深い名カメラマン、ティモ・サルミネン。 ストーリー 少年エミルは離婚した母と2人で町に引っ越してきた。同じ頃、ビーチではペリカンが更衣室で見つけた服を着て人間に変身しヒッチハイクで街に出てエミルと同じアパートを借りた。だれも彼の招待を見抜けなかったが、エミルだけが人目で彼がペリカンだと気付く。ペリカンマンは憧れていた人間生活を満喫し、少女エルサとも知り合い、3人は秘密を共有しあうようになる。ある日エミルは父親に会いに街を離れたが、戻ってきた彼を待っていたのは泣きじゃくるエルサの姿だった。ペリカンマンの正体がばれて、動物園に連れて行かれてしまったのだ…! なぜ人は憎しみあうのか…鋭いメッセージをユーモアとエンターテインメントで包み込んだファミリー映画の傑作!! 監督 リーサ・ヘルミネ 原作 ハンナ・へミラ(プロデューサー) 製作 製作総指揮 脚本 撮影 ティモ・サルミネン 出演 カリ・ケトネン ロニ・ハーラカンガス インカ・ヌオルガム ヨンナ・ヤルネフェルト アヌ・ヴィへリアリンタ 字幕翻訳 吹替翻訳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月21日 11時35分33秒
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