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テーマ:食べ物あれこれ(49774)
カテゴリ:FOOD&BASE
最近、塩といってもたくさんの種類の塩があることに気付かされる。
デパートの地下売場を覗いてみると、塩の売場だけで1つのコーナーに なっている。 写真にあるのは、今、我が家で使用している塩。 中国内モンゴル自治区で無添加で製塩された塩なのですが、少し、なめてみると、 いつも使っている塩と全然、味が違う!! 塩って辛いものというイメージだったが、塩味の辛さの中に丸みを感じる甘みもあることに 気付く。 「どうして、こんなに違うのだろう~。」と思っていたところ、 「そうなのか!」と思う本があったので、その一部を抜粋して書きます。 ******************************** ふだん使用しているいわゆる食塩というものは、「イオン交換膜方式」と呼ばれる 製塩法から生まれる、一種の化学塩。 この製塩法は昭和40年代の後半からそれまでの枝条架流珂下式から取って変わり、今では ごくわずかの例外を除き、すべてこの方法による製塩になった。 イオン交換膜方式というのは、それまでの塩田による製塩法が海水中の水分を取り除いて 塩分の濃度を高めるものであったのに対して、海水中から塩分だけを取り出す方法。 水槽の中を陰と陽のイオン交換膜で仕切って海水を導入し、電流を流してナトリウムと塩素を集めて 濃い塩水を作り、これを煮詰めて塩を作る。 これを「並塩」といい、少量ながらニガリが含まれている。 この並塩をさらに食塩水で洗って脱水し、乾燥させたものが一般に「食塩」と呼ばれているもの。 この食塩は塩化ナトリウム純度99%以上というナトリウム以外の夾雑物はほとんど含まず、 ニガリ成分のない塩辛さだけが際立つ塩。 (参考文献:料理覚え書 グラフ社) ******************************** 7~8世紀から行われていた塩田を利用した製塩法。 「揚げ浜式」「入り浜式」「枝条架流下式」と呼ばれる方法 (海水に含まれる塩分を海水の砂に含ませ、太陽で乾燥させて濃縮し、それを煮詰めて固形塩とする方法)から、 現在、使用しているイオン交換方式へと、製塩法は技術的には進歩を遂げたようにも見えるけれど、 味わいについては、昔ながらの製法のほうがおいしかったのでは・・・と思う。 料理のメインになることはない塩だけれど、 料理を生かすも殺すも、塩の使い方に大きく左右される。 ある意味、そのようなことが見直されているから、 デパートの地下売場でもたくさんの塩が並んでいるのかな。 海の味が世界中の海で違うように、塩の味わいも世界各国で違うのだろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004年12月19日 10時58分49秒
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