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吸血鬼ファン必読の文庫本5冊。ハードカバーだと2冊。とにかく長い、でも面白い。
この本はスティーヴン・キングのSalem's Lot「呪われた町」へのオマージュとして書かれたものだそうです。(残念ながら本家を読んでない、映画(死霊伝説)も見てないので比較はできないのですが) 屍鬼(吸血鬼)になる前の人間関係、個人の心理描写、村のしきたりなどこれでもかという位詳細にかかれていて、それが村に拡大する「死」及び「死後」に関わりあう様子が興味深い。 お寺の住職である主人公の室井静信の途中の葛藤とラスト、そして対照的な同級生、医師の尾崎敏夫。ある局面において人間は何を選択するか、どれだけ強くいられるか、生きる意味とはなんなのか。ホラーだけでなく哲学的な要素も含まれ、考えさせられます。 私は弱い人間なので屍鬼になったら人間を襲ってしまうだろうなあ。 ゴシック調の美しく官能的なヴァンパイアやかっこいいヴァン・ヘルシング物もいいですが、こういう自分が試させるような吸血鬼話もいいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月10日 12時03分39秒
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