始まりも終わりもないよ、と笑うきみへの詩
ぼくたちの関係がいつから始まっていたのか、いや厳密にいえば、始まっているのかさえ、本当は自信がないんだけれど、メールではあんなに親しげに話すきみに声をかけようと思っていても実際、目が合うばかりでどうもうまくいかないきみの調子に合わせて、ぼくが返事をしないのは、怠惰でも放棄でもなく、慎重な自分の性格もあるけれど本音を言うなら、踏み込むのが少し怖いからなんだ。2人の間を流れるゆるやかな時間の中にいつか訪れる終わりを見失わないよう努めるぼくをきみは知っているだろうか。メールの最後に別の未来を書きこむことでいつか来る別れの痛みを和らげようと気遣うぼくにきみは気づいているだろうか。 * 写真に言葉をつけてみましたが・・。