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☆  あい らぶ    LAB   ☆

☆ あい らぶ LAB ☆

   

    11月15日土曜日
   
      よく眠ったせいか朝は割と元気な様子だ。
      一日中、なんとなく寝たり起きたりして過ごす。
      相変わらず食べられないし、飲めない。


      夕方6時30分
      会社でチビタやキンタと遊ばせる。
      ササミジャーキー3本。缶詰の鶏頭(茹で)3個。牛乳50cc。
      お願いどうかこれも吐かないで・・・・・。

      右足がなんとなくおかしい。寝てばかりいることもあって
      かなり足腰が弱っている感じがする。
      ゆっくり歩かせる。お散歩は行きたそうだが、すこしずつゆっくりゆっくり様子を見て歩かせる。

      車の乗り降りはダーリンとふたりで持ち上げて行う。
      乗るときは「自分で乗れるよっ」とばかりに乗ろうとするが
      結局は無理。降りるときも今までのように飛び降りようとするので
      危ない。今飛び降りたら間違いなく骨折だ。
      回数を繰り返すうち、「はい、ゴンちゃん」と言って手を出すと
      なんとか上手に抱っこさせてくれる。
      私ひとりでゴンタを抱っこするのは非常に難しいが慣れてくれば何とかなる。
      この頃体重36キロ前後。なんと痩せてしまったことだろう。
      下半身はともかく、首胸周りの肉が落ちてしまい、
      皮がたるんでいるのがよくわかる。
      お座りの姿勢で、首のあたりを抱いてやると、その細さに胸が詰まる。
      私の肩にコトンとアゴを乗せてしばし抱き合う。
      いつまでこうして抱っこさせてくれるのだろう。


      ほとんど水も飲めないまま就寝。
      また寝たり起きたり・・・である。


      夜中0時20分。

      夕方食べたものを吐いた。
      胃液が全くない。何故だ。
      それも食べたもののうち、吐いたのは鶏頭だけ。
      牛乳の色もにおいもなく、ササミジャーキーも出てこない。
      おいしいものだけ消化したのか。

      0時35分  夜中ではあるが、獣医に電話。

      胃液なしで嘔吐することはよくある。
      お腹がパンパンに腫れていないことから胃捻転・腸捻転ではないと
      判断できるとのこと。
      ヨダレも出ていない。


      2時05分

      体を横たえて寝るのがつらいようだ。
      頭を上げたまま、フセの姿勢で寝始めて、徐々に頭が落ちてくる。
      自分の手の上にアゴが乗った瞬間、目を覚ましまた頭を上げる。
      その繰り返し。そしてやがて横になって少し眠る。
      そしてまたすぐにフセの姿勢に戻る。

      ヨダレがかなり出始めた。ツツーツーーツツーーーと垂れる。
      口の下にトイレシートを敷く。時々足をバタつかせる。
      決して楽観できる状態ではない。ダーリンを起こすが
      具合が悪いダーリンは起きることが出来ない。

      寝ながら時々ゴンタの身体がガクガクッとなる。
      ゴンタの中で何が起きているのだろう。


      2時50分

      ひどく吐くフリ。吐けない。吐くものがないためか。
      おチンチンの先から白い膿のようなものが少し出た。
      ティッシュでふき取ってやる。
      熱いタオルで身体を拭いてやるとうれしそうにする。

      3時10分

      息が少し荒くなる。横になってまた眠る。
      やっとフセの体勢で少しずつ眠れるようになってきた。

      ゴンタの状態を書き綴った走り書きのメモは
      ここでおしまい。



gon



ここ数日、夜を徹してゴンタの様子を見てきたが
一進一退と言うよりは一進十退くらいだったと思う。
正直に言えば私はある程度ゴンタの死を覚悟していた。
ゴンタは私の手の届かないところに行こうとしている
のではないかと思っていた。
絶対に諦めてはいけない、と言う想いと同時に
どうしてもその現実を認めなくてはいけない状況があった。
つらかった。本当につらかった。
ゴンタを看ながら、何もしてやれない自分が歯がゆかった。
ゴンタの前で泣いてはいけないとわかっているが
ゴンタの姿を見ていると、涙がこぼれてくる。

ゴンタがすやすやと寝息を立てると、私はゴンタの身体を
さすりながらずっと泣いていた。
ゴンタは優しいからきっとそんな私を見るのがつらかっただろうね。

特に痛みを訴えることもないが目に見えて衰えていくゴンタの
身体にメスを入れることを決めざるを得ない夜でした。


   
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