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2006.08.27
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カテゴリ:日曜日
夏。早く終われと思う。いや、夏が早く終わってほしいというよりも、半袖の時期が早く終わってほしい。夏でも、長袖で耐えられるようなら早く終われとは思わない。
左腕は、二の腕から手首まで、自傷の傷痕がある。半袖は着たくない。慣れというのは案外すごいもので、周りが半袖の日に薄地の長袖で過ごせるようになった。が、いくら慣れがあるとはいえ、限界があるし、自分ひとり長袖だと周りの目が気になる。
だから、渋々半袖になる。1度半袖を着ると、涼しいから毎日半袖を着てしまう。左腕にはサポーター。ひじ用の長いものと、手首用の短いものを合体させて着けている。
左腕のサポーターは、いやでも目立つ。
「腕、どうしたん?」と訊かれることもある。親以外は知らない。おばぁ達も。お盆に親戚が来たときにも訊かれた。
いつも答えは同じだ。 「腱鞘炎で・・・・」
この嘘が、どれだけ通用しているのかが時々不安になる。「あらー、大変だねぇ」と言っているその人が本当に、私の腕が腱鞘炎だと思っているのか。ひょっとしたら、違うと気付いているかもしれない・・・・・。

去年、形成外科の先生に相談した。皮膚移植しかないと言われた。
無数の傷を無くすことはできるが、移植した皮膚が色素沈着を起こして火傷の痕のようになる。
面積が広いから、背中の皮膚を移植することになると思うが、そうすると背中にも火傷したような痕ができると言われた。
付き添って来た母親が先生に言った、「傷をきれいにしても、どうせまたやると思うので」という言葉が哀しかった。結局その後、何度かまた自傷行為をして、手術の話はなくなった。
つまりは、この左腕はこのまんまだということ。一生、腱鞘炎だ。

今後も、訊かれるたびに嘘をつき続けるのか。
最近、そう思うと胸に引っかかるものがあるのに気付いた。
「腱鞘炎」という嘘をつく必要が、あるのかということ。






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Last updated  2006.08.27 20:22:10
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