これが“ささやきの回廊”の正体? セント・ポール大聖堂
ドームの高さは、ローマのサン・ピエトロ大聖堂に次いで、世界で2番目に高いロンドンのセント・ポール大聖堂。「てっぺんからの眺めは、さぞかし良いだろうな~♪」と一度は登ってみたかった。前回訪れたのは夕方だったから入場時間もとっくに終わっていて、荘厳な外観だけを見学して帰ってきた・・。けれど今回は、張り切ってスニーカーで(←もちろん階段を登るためです・・笑)。期待に胸を弾ませて、再びセント・ポール大聖堂を目指しましたッ!セント・ポール大聖堂は、オフィスビル群のなかに圧倒的な存在感を放ちながら、相変わらずドーンとそびえ建っていました。目指すてっぺんは、矢印のところデス。内部は装飾が本当に見事でした! 写真撮影が禁止だったので絵はがきにて。中でもドームの内側部分の装飾は圧巻です。 思わず口がポカーン・・。そして、もうひとつ。写真のドーム部分の絵の下に窓。そして窓の下にぐるーっと手すりがお分かりになりますか?これが、セント・ポール大聖堂の見どころのひとつ『ささやきの回廊』です。ここに到着するまでにはすでに階段を何百段も登っているわけで、『ささやきの回廊』はちょうどよい休憩ゾーン。 みんな椅子に腰を下ろして息を整えます。ところで『ささやきの回廊』の名前の由来って何だろ?シーンとしていて、ささやく声まで聞こえるから?? なんて考えながら座っていた。でも、どう考えても下からの観光客の声は響いているし、とても『ささやきの回廊』と呼ぶには程遠い感じ。 なーんだ・・と思っていたそのときでした。周りに主人以外の男の人はひとりもいないのに、座っている後ろの壁の中から男の人の声がハッキリと聞こえる!は? なに?何??聞いてはいけないものを聞いてしまったのッ(泣)??耳を澄ましていると、壁の中の男性の声は、あきらかに誰かと会話をしている。「セント・ポールがなんとか、かんとか・・(←英語ですのでスミマセン・・苦笑)」主人と二人で、何?何?と周りを見回し、ふとドームの反対側の真正面に目をやると・・そこにはお父さん、お母さんそして子供2人の家族づれの姿が。よーく目を凝らしてみると、壁の声と真正面のお父さんの口、そしてお母さんの口がピッタリと合っているではありませんか!お父さんとお母さんは、子供たちに何かを一生懸命説明しているみたい。アンビリーバボー!!すごいじゃない!“これ、ドームの反対側の人の声が聞こえてるんだよ!”早速、主人にドームの真正面に行ってもらい(←自分が行きなさい・・という感じですが 笑)、遠慮がちに小さめの声で主人の名前をささやいてみた。すると、壁の中から返事が返ってきた!これだー!これが『ささやきの回廊』の正体だったんだね! 小さい頃によく遊んだ、糸電話のような感覚。 いや~、感動♪ そして感激しました♪ これだけで、9ポンド払って入場した甲斐があったってものだよ(笑)『ささやきの回廊』から、さらに狭く急になる螺旋階段を登りきって、最後はロンドンの街並みを一望してきました! 総階段数は530段だとか・・。テムズ川沿いには巨大観覧車の「ロンドン・アイ」が見えてますネ。この日は見晴らしもよく、爽快でした!ロンドン・アイから眺めるロンドンも素敵でしょうが、自分の足で登った感動もまた最高!セント・ポール大聖堂・・なかなか見どころが多くてあなどれません(笑) 気に入っちゃったなぁ