～**ホッ** としたい 私たちへ～　　　　　　　　　　green-leaf

生まれた場所で　死ぬのが一番だよ

昨晩の旦那様のひとこと。。。に、私の目が覚めた。

蛍を捕まえて、昨日で4日。昨晩もその光る姿に癒されていた。

けれど・・・そこには何となくスッキリしない気持ちの　私がいた。

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旦那様が昨晩帰宅したのは、もう0時を回っていた。

「帰してくるよ。」

「え？飼わないの？？帰しちゃうの？」

「今日死ぬかも･･･明日死ぬかもしれない・・・」

「でも。帰しても一緒だよ？今日死ぬかも、明日死ぬかもだよ？」

「でも。やっぱり　生まれた場所で死ぬのが一番だよ。」

そう言った旦那様。

私は言葉が出なかった。

その通りだもの。

いくらここで長く生きられたとしても。。。。

仲間と一緒が　いいに決まってる。

思う存分　飛び回りたいに決まってる。

自然の中で　生きたいに決まってる。

この蛍のおかげで　私も息子も、

心が癒され　笑顔がいっぱいになった。

旦那様のお父さんの　優しい心に　また嬉しくなった。

初めて飼う蛍に　わくわくドキドキして・・・楽しかった。

いろんな想いが溢れて　それがパワーとなった4日間。

たったの4日間？いえ、4日間も一緒に過ごせた。

私の気持ちがスッキリしなかったのも、旦那様の言葉も

蛍を飼うことに心の奥のどこかで、引っかかりを感じていたからなんだろう。

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旦那様は深夜　蛍を帰しに行った。

私は夢の中で　泣いていた。それは悲しくて・・・じゃなくて、ありがとう。の気持ちで。

今朝　いつもの部屋へ入り　いつもの場所に視線をおとす。

そこは蛍のペットボトルが置いてあった場所。

でも・・・何もない。

洗面所に行くと、紫陽花の葉っぱだけが入ったペットボトルがひとつ。

あの蛍が居た　ペットボトル。

さようなら・・・したんだよね。

旦那様に話を聞いた。

「すぐに　飛んで行った？」

「ううん。20分くらいそのままいたから　トントンって出してやった。」

「そっか・・・。それで？」

「みかんの木にふわ～って飛んで行ったよ。」

「まだ蛍、たくさんいた？」

「いっぱいいたよ。40分くらい居ちゃったよ（＾＾；」

朝の忙しい時間が流れる中　旦那様の言葉だけは　ゆっくりとゆっくりと　

私の頭の中に入っていった。

よかった・・・。これでまた、自由になれたね。

来年は私もその場所に行こう。

あなたの仲間に会いに行くよ。

もしかしたら・・・あなたの子供に会えるかも知れないネ（*＾-＾*）

蛍さん、たくさんの笑顔と　優しさを　ありがとう。　

そして旦那様、あなたのこころに　ありがとう。