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カテゴリ:ダマシの手口
競馬詐欺撃退(第二弾)
先日の、「偽造馬券の見破り方(第一弾)」に続いて、競馬詐欺情報会社の撃退法を書きますね。これは、私の知人が被害にあって、弁護士に相談中で、その情報を記載しました。 1)新宿区の長島ビル ここが事務所の会社は詐欺会社といってよい。このビルは、詐欺集団が実体のない会社で使うビル。ここには事務所が無いレンタル事務所である。 同様なビルが下記のURLに載っています。 http://www17.ocn.ne.jp/~kitatiku/atesakityuui/atesaki.htm ここに記載されている住所はすべて、振り込め詐欺や架空会社で使われています。 2)080で始まる電話番号 担当者や会社の電話番号が080で始まる電話番号は、お金に困った人から買った携帯電話である可能性が非常に高い。したがって、情報会社が080で始まる番号を使う場合、詐欺と疑った方が良い。 3)新しい詐欺の手口(第三者の勧誘) ステップ1:ある日A君(被害者)の処に、BB会社のB氏から「BB会社は情報を横流しする会社です。お金持ちのクライアントがCC情報会社の競馬情報を欲しがっている。1.5倍の情報料を支払うので、貴方にCC情報会社の競馬情報を買って、横流しして欲しい」という電話が来ることから事件が始まる。情報量は150万円~500万まで色々。A君は、情報料が全額払ってもらえて、手元に50%残るわけだから、断る道理はないと考える。 ステップ2:早速、A君はCC情報会社に「高額配当のレース情報が欲しい」と電話する。CC情報会社の担当C氏は「○○○万円の情報があります。この情報は、年間数レースしか提供されない、競馬関係者の救済レース、去年は7レース提供され1レースしか外れてない」と言う。更に、「貴方は初めての方なので、情報料の10%を水曜日までに入れてくれたら、△△番号を発行します。この番号は当日情報を聞くための番号です。なお、外れることはありえませんが、万が一外れた時には、情報量の1.5倍回収できるまで補填レースを組みます。」と言う。 ステップ3:A君はB氏にこのことを伝えて、10%A君の口座に振り込むことを伝える。B氏は「クライアントに伝えます」といって、 ステップ4:数日経つと、B氏から電話が来て「クライアントが△△番号が無ければ、情報料の1.5倍の金は出せないと言っている」で、「クライアントから金が入るのは確実なので、Aさん、10%を立て替えて、△△番号をもらってくれませんか?」という提案がある。A君はB氏に「必ず情報料の1.5倍の金の誓約書」を書かせる。その誓約書(念書)はBB会社名義で書かれている。 ステップ4:A君は10%のお金は10万円~50万円程度なので、「△△番号」さえ手に入れば、1.5倍の金が入るのは確実だからと、CC情報会社と売買契約書を交わして、水曜日までにCC情報会社に10%手付金○○万円を振り込む。そして「△△番号」を手に入れる。そして、B氏に伝える。B氏は「クライアントに伝える」 ステップ5:この後、いろんなケースがある。 ケース1:BB会社が倒産するケース。B氏曰く「今日、朝会社に出て見たら、会社の中がもぬけの殻になっていた。でもAさんには申し訳ないので、私がお金を工面するので、待ってください」と言って、数か月、返金の期待を抱かせて、B氏の携帯が音信不通になる。BB社は実体のない幽霊会社で誓約書(念書)が紙くずになる。自腹の10%の手付金○○万円がCC情報会社のC氏に返金を請求しても、契約不履行で返金してもらえない。 ケース2:B氏との連絡がつかなくなるケース。CC情報会社のC氏から残金の支払いの電話が頻繁にきて、「Aさん、契約不履行があったら、他のお客に迷惑が掛かって、こっちは損害を被るので、損害賠償をしてもらう」ときつく脅かされる。自腹の10%の手付金○○万円がムダになるので、残りの残金を自腹で払う。競馬の当日、CC情報会社の情報は外れて、C氏からしばらく補填レースの提供を受けるが、全てハズレ。そのうち、CC情報会社のC氏の携帯がつながらなくなる。 以上、もうお分かりだと思いますが、CC情報会社とB氏はグルですよね。「お金持ちのクライアント」など存在しません。B氏はCC情報会社の社員の場合もありますし、フリーの勧誘員でCC情報会社から成功報酬をもらっている場合もあります。 詐欺とバレる時期を遅らせるために、長く「補填レース」情報を提供したり、B氏のように「申し訳ないから、私が工面して、必ず返す」という手口を取ります。 4)対応策 騙されないことが一番ですが、 (1)「新宿区の長島ビル」の会社住所は危険 (2)情報会社の住所を地図で調べる。 関係のないマンションや一部上場企業だったりする。 (3)担当者の番号が080の場合は危険 (4)会社か担当者の番号は必ず固定電話番号(市外局番付き番号)であること。 契約書などのやり取りでFAXが使われる固定電話を記録しておくこと。 コンビニでFAXサービスがあるので、要注意。 (5)送金履歴、売買契約書は必ず保管しておくこと 送金相手:銀行、口座番号、口座名、送金金額、年月日 住所、電話番号。 これらの書類は後日、被害の実証に必須。 売買契約書を交わさない会社は、その時点で詐欺集団と決めつけていい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.14 08:59:35
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