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テーマ:中学生ママの日記(17689)
カテゴリ:次男のこと
2月に入って間もなくの頃、思わぬ贈り物が届いた
それは、手書きのメッセージカードと合格祈願のパッケージのチョコ味のカール 差出人は、以前から書いているブログを通じて仲良くなった友人。 嬉しい思いと同時に、「あら~何だか悪いことしたなぁ~」という思いが沸いた。 合格祈願のお菓子ということは、きっと楓が中3だからだ。 「何だか悪いなぁ~」と私が思ったのは、楓は高校受験をしない選択をしたから。 3年になったばかりの頃には、まだ進学の希望も持っていたように思えた楓。 夏休みには、昼夜定時制高校の説明会にも参加した。 家からも遠くないし、自分の興味ある科目を選んで勉強できるといったシステムもなかなか面白そうだと思ったけれど、楓本人はどうもあまりいい反応を示さない。 そこがイヤなら柳のような通信制高校はどうか?と聞いてみても、「行くなら技術系の高校へ行く」などと言うが、学校へ行かなくなってからは全く勉強をしていないし、これから勉強しようという気もサラサラない。 やがて、楓の高校進学に対しての意欲は、時間が経つにつれ迷いに変わっているような気がしていたが、こちらから働きかけることはせずにいた。 なぜなら、楓の性格を考えると「こうすれば?」「こんなのもあるよ」などとこちらからアドバイスすればするほど意固地になって、絶対にいう事を聞かないのはわかっていたから。 そんな訳で、最終的な決断は楓自身に任せることにした。 秋になって三者面談が本格的になってきたころ、ようやく楓の気持ちも固まってきたようだった。 そして、11月の終わりの三者面談の時のこと。 「進路についてどう考えていますか?」と先生に聞かれ私のほうをチラっと見た楓に、 「お前の思うとおりにしていいよ」と言ったとき、ほんの少し嬉しそうな表情を浮かべながら、堂々と胸を張って彼は言った。 「高校受験はしません!体を治しながら働きます!」 そのときの横顔は、晴れ晴れとして逞しくさえ思えた。 二度の職業体験で体を動かして働く充実感を体験したあと、「やっぱりオレは体を動かして働くのが好き、うちの仕事をやるのもいいかな~」という言葉は何度も聞いていた。 父親の事が大好きで尊敬している楓にとって、一緒に働くことが出来るということはとてもうれしいことなのかもしれない。 実は、柳が中学を不登校になった頃から色々と我慢してきたという気持ちがあった楓は、できるだけ早く自分の力で自立したいと考えていたらしいのだ。 それもあって、高校へ行くよりも一日も早く働きたいという思いを徐々に募らせていたようだ。 「すぐには無理だろうけど、いつかは一人暮らしをして自分の力を試してみたい」 最近では、私と2人で車に乗っている時に、時々そんな話をしてくれる。 その後の楓は受験の苦労はせずに済んでラクになったのか、自分なりのペースで体作りや資格の勉強もしつつ、相変わらずのPCやゲーム三昧。 3学期には、始業式に行ったきり登校せず。 彼曰く、「同級生たちが受験!受験!で戦々恐々としている雰囲気の中には、行きたくないよ~」だって。笑 そして、先週ようやく公立の後期入試が終わり(結果は今週末)、心待ちにしていたように今週から学校へ行き始めた 月曜日はテストだったので、イヤイヤながらも「友達と約束してしまったから」と言いながらでも出かけていく様子をみると、やっぱり友達が好きなんだなぁ~と思う。 もちろん勉強なんてこれっぽちもしていなかったんだから、テストはまじめにやるはずもなく、いい加減な答えをテキトーに書き込んできたらしい。オイオイ 帰宅後は、我が家に友達が集合! 夕方まで楓の部屋でじっくりゲームを楽しんでたみたい。 火曜日は、さすがに疲れたようで睡眠リズムが整わずに休み。 そして今日は、帰宅するとすぐに友達の家に遊びに あとは卒業式まではできるだけ登校したいらしいので、自分で考えてやっていってちょうだいね~。 というわけで、友達よりも一足早く社会に出る決心をした楓。 一日も早く元気になって父の元で修行を積み、一人前になるもヨシ 途中でやりたいことを見つけたら、それに向かって挑戦するもヨシ 15の春を迎えて、これからは敷かれたレールではなく、自分の足で歩き始めようとしている楓を、つかず離れず見守っていけるよう、私も踏ん張らないといけないな。と思う、今日この頃なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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