無であればどんなに楽だったろう思うのは
無でないものの悲しい性
この苦痛と快楽はつりあうものか
優しい言葉にかかって
無からこの世界へ
引きずり出されたのだろうか
それとも
無とこの世界とを分かつ扉を
開けさせまいと必死で力をいれながらも
この世界のブルドーザーにでも
壊されてしまったのだろうか
ああ、この世界は
ひたすらに人から無視される
無視の世界である
生の汚れも、死の汚れも
いつかの被害妄想
生きている身体も
死んでいる身体も
やがて無視されて
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