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2007.10.25
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カテゴリ:表沙汰

また数日、誰とも話さずに終わるだろう。高校の頃と同じさ。だからあの頃は、喉が声帯だけ塞がりかけているみたいに機能を停止していた。だから話すたびに咳がでた。あれは、ほこりがかぶっていたのだ。使う機会がなかったから、ほこりがかぶっていたのだ。使わないものはそうやって朽ちる運命だ。使わなくなって朽ちていくものを誰かが見ることはできない。何故なら使わなくなったものだから。人の関心を受けないのが絶対条件なのだから。「友達が居なければ、話しかければ良いじゃない。」とか言う人は、金を銀に今すぐ変えることができると申しているようなものだ。頭も重い。骨も悪い意味で固まった。皆が願い下げにした、こんな自分などというものと僕だけが一生つき合わなければならない。僕だけが。

最早僕に残されたであろう快楽の可能性は死との等価交換に等しい。死は欲しいが、痛みはもういらない。どのような過酷な現象下でも時間は流れるという。残酷という感情が人の不安を膨張させる。不安という感情が人の時間を膨張させる。要は、時間が早く過ぎることより良いことはない。生は早く吹き飛ばしてしまうのが最も良い。「時間が欲しい」などと言ってはならない。どうせなら、「自由でない時間を吹き飛ばしたい」と言うべきなのだ。痛みは不自由だが、死は不自由ではない。吐き出すような外的世界の現世に同情などない。生まれることは、生きることは、最悪な事だ。時間と意識は記憶である。時間と意識をなくす死とは忘却とも言える。僕が全てを忘れることができたら、生きててももうこんなことは言わないで済む。





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最終更新日  2007.10.27 01:58:06
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