LOGOS OF LUPRIA

2005/09/06(火)00:06

直撃コース

社会(55)

 大変まずいことになっている。大型で非常に強い台風14号は勢力を維持したまま時速10キロという極低速で九州に近づいている。北の方には高気圧が帯状に広がっている為速度が遅く、しかも上に秋雨前線が停滞しているので雨は相乗効果で爆発的に降る。昨夜は関東でゲリラ豪雨があった。都会でなんと3000棟が浸水したのである。台風の歩みが遅いと言うことは、雨が降り続ける時間も長い。これから日本全土で極めて深刻な集中豪雨が襲う可能性が高くなった。九州南部では降り始めからの総雨量が1300ミリという聞いたこともないようなとてつもない雨が降る可能性があるのである。  いまだ、カトリーナの二倍くらいの大きさを保ったまま、935ヘクトパスカルという強力な勢力も衰えることなく、台風14号は北上している。九州直撃は避けられそうもないが、私達にとって大きな問題なのは、このままのコースなら台風は一旦日本海に出て、勢力を回復させた後に北海道を直撃する可能性が非常に高くなったということだ。  本州縦断ならまだその間に台風のエネルギーは急速に衰える。しかし、日本海に出てしまったら再び海からの水蒸気を取り入れて台風は甦ってしまうのだ。今の状態なら日本中が未曾有の大災害に見舞われる可能性がある。  最近落雷の被害も多いが、これも温暖化による海水温の上昇で水蒸気が増え、積乱雲が生まれやすい状況になっているからだ。昨夜も関東では雷が鳴り響き、竜巻も起きている。雨の降り方も二極化し始めている。降らない時は全く降らないが、シトシト降るような雨がなくなり、降る時はドーッと一気に集中豪雨となってしまう。  今は祈るしかない。被害が最小に抑えられるように。

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