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カテゴリ:書物
「このミス」大賞受賞作「完全なる首長竜の日」乾緑郎 読了。
満場一致・超大型新人登場!の帯につられたわけですが、 う~ん。よくできているのでしょうけれども、 個人的好みとは少々ハズレた印象を受けました。 「猫家」や琉球の島の風情や情景はとても期待が持てたのに何故だろう。 絶賛されてる「女流漫画家」のリアルな日常は、 一応その女流漫画家でもある立場の私…リアルかも知れないが、 正直あまり好きなタイプの漫画家ではなかった。 ハズレの印象を受けたのは、 こうした主人公やメインの登場人物に好みの人がいなかったせいだろう。 井荻の爺さんに至っては… 子供が描いた力作の絵に足を書き足したりするような無神経さ! あまりに酷くて、生理的に我慢ならない感じが。 自分がこんな目にあったら一生のトラウマになる領域ですよ。 物語の核の部分もなんとなく読みながらおぼろげ考えていた通りでしたし、 それほど意外性は感じられなかったなぁ。 「このミス」長く大賞受賞作品を愛読してきましたけど、 「ミステリーがすごい」なのですからトリックなり、 エンタメ系のわくわくな感じをもっと味わいたいです。ちょっと残念。 狛柄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.24 08:50:57
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