カテゴリ:プログレッシヴロック
![]() 私は今回購入したDVDで初めて動くELを観たのだが、こんなハイテンションだなんて思わなかった。 キースの超絶キーボードプレイを聴いていると、 「確かにこのバンドに専属ギタリストはいらんなあ」と変に納得してしまった。 それにしても当時の鍵盤楽器はこんなに苦労しないと思った音が出なかったのであろうか。なんか曲によってはキーボードの背面にある、コイルかなんかを引っ張っているシーンがあるけれどあれは何をしているのだろうか。 カールのドラムの手数の多さもびっくり。スティック持ち変えるなんてのは常識で、口でひも引っ張って鐘まで鳴らしている。 グレッグも、ボーカル、ベース、アコギ、エレキと3~4人分のご活躍。 映像で観ると、最小ユニットゆえのおもしろさが存分に味わえる。 他サイトでは「音が悪い」「画質が荒い」「画像がブツ切れ」と酷評されているが、そんなに気にならなかった。まあ、確かに瞬間終わってしまう曲もあるけれどね。 DVD2枚組でDisc1は年代順のライブと各種おまけ映像。ELP結成前の、ナイスやクリムゾンもあり。 個人的にはTHE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWNの「FIRE」はなかなかよい曲だと思う。ボーカルのおっさんの忘年会の出し物みたいな格好は考えさせられるけれど。 時代を追って見ていくとELPは本当に偉大なバンドだけれど、全盛期は思ったより短いことに気づかされる。 「四部作」発売時、だから70年代も後半になると、演奏のテンションもかなり低くなっているし、90年代の演奏なんて同じバンドとは思えない。 おまけ映像の中では、1973年のリハの様子がよかった。キースが考えたメロディにグレッグがベースを加え、それにカールのドラムを、という手順で曲を作っていた。 カールはキースに協力的だけれど、グレッグはどことなくやる気なしなのが微笑ましい。 Disc2は伝説のカリフォルニアジャムの模様が納められている。 キースの空中回転ピアノももちろん収録。予想していたより高回転、大丈夫か? それから上手にまとめられたドキュメンタリー。ELPの歴史がコンパトにまとめられている良作。 というわけで、このDVD、私は結構「買い」だと思うのですがいかがでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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