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2003.11.14
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今日はザ・ビートルズの『LET IT BE...NAKED』を早速買ってきた。印象としてはそれらの曲で若干違うけどフィル・スペクターのミックスを一端全部カットしている。既に海賊盤とかで聴いていた印象とは若干違っていたのも事実。...NAKEDとは<裸、素のまま>とかの意味が含まれるけど、今回のリリースは<裸>というニュアンスとは若干違う。オリジナルのアルバムでは曲間のおしゃべりがあったけど、今回はこれらは全てカットされた。その代わりにボーナス・ディスクに一連のセッションでの会話が納められている。中身は、ライヴ再開への話し合いが中心で合間に未発表の曲やセッションの断片が収録されている。
それでは各曲の印象を自分なりに記してみたい。

1.GET BACK(LENNON-McCARTNEY)

このアルバムの本来のタイトルは是だったし、今回のアルバムのタイトルもこれが相応しいと思う。すでに収録されているのと大差は無い。オリジナルと比べると最後の部分のF.O.(フェード・アウト)が若干早いのが分かる。

2.DIG A PONY(LENNON-McCARTNEY)

ルーフトップでのセッションで演奏されたのがベースになっている。これも大差は無い。出来ればイントロの演奏の後にポールが<ALL I WANT IS~>と言ってから曲が始まる部分も加えて欲しかった。映画でもその部分は紹介されているのにね、何故かな?。

3.FOR YOU BLUE(GEORGE HARRISON)

これはオリジナルではよく聴けなかったジョージのアコギがはっきりと識別できる。ジョージのギターが好きな人にはこのテイクの方が納得すると思う。この演奏は映画でも披露されていて、ポールがピアノをジョンが洋子のリップスティックでスティール・ギターを弾いている。

4.THE LONG AND WINDING ROAD(LENNON-McCARTNEY)

この曲のアレンジをめぐってポールとフィル・スペクター(殺人事件で公判中)が対立。是が解散の一因とも呼ばれている。既に映画やアンソロジー3で是に近いテイクが演奏されているからさほど驚かないと思う。最近のポールのライヴでもこれに近い形で歌っているのでポールもこのテイクで満足だろう。仰々しいオケや女性コーラスはやはり不要だと思う。ポールのピアノもいい味出しているけど、中間でのビリー・プレストンのオルガンの間奏もこの曲にアクセントを付けている。映画でのテイクがそのまま使用されているから聴き慣れているテイクだ。オリジナルと比べて若干歌詞の一部が違ったり、YEAH YEAH YEAHと言ったラストもここには無い。この曲のアレンジはこれでいいと思う、これでポールも満足なのではないでしょうかね?。

5.TWO OF US(LENNON-McCARTNEY)

これはオリジナルと比べて目立った変化はなくて、若干ジョージのベースの音が上がっている?位かな。映画でもジョンとポールのアコギによる演奏とボーカルが聴ける。アコギの音もオリジナルよりはこちらの方が若干強調されている様にも感じるのと、こちらの方がF.O.の口笛が少し早いのが違い。ポールは今年になってからライヴで披露しているが、相手は当然ジョンではなくてバンドのギタリストと。青春の一ページかの様な歌詞も見事にはまっている。映画『I AM SAM』でもカバーが披露されている。

6.I’VE GOT A FEELING(LENNON-McCARTNEY)

ルーフトップでの2つのテイクを細かくつなぎ合わせて作ったテイク。これって本当にNAKEDと言えるのかな?。違いはビリー・プレストンのオルガンの音が強調されていてスピーカーからもはっきりと聞き分けられる。これで一層ライヴ感が協調されている。元々はポールの曲にジョンの未完成の部分を一つにして強引に完成させた曲。今回のアルバムでは一番手を加えられた曲だ。ジョージのギターもオリジナルとは若干違うのが分かる。

7.ONE AFTER 909(LENNON-McCARTNEY)

オリジナルとは同じテイクらしいが、こちらの方のギターが寄り一層協調されている。元々はジョンがリバプール時代に作曲して1963年に録音したがボツになっていた。そのテイクはアンソロジー1で聴ける。曲の最後がいきなりやって来るような編集に変えられた。オリジナルはラストにおしゃべりがあったけど今回はカットされているので、その影響かも知れないがチョッと唐突に感じる。

8.DON’T LET ME DOWN(LENNON-McCARTNEY)

オリジナルには含まれていなくてシングル『GET BACK』のB面としてリリースした洋子への愛を語った曲。オリジナルと違いこれはルーフトップでの演奏。ビリー・プレストンのオルガンとギターがスタジオ盤に比べて強調されている。

9.I ME MINE(GEORGE HARRISON)

ザ・ビートルズが1970年の年始に録音した最後の録音曲。映画でもスタジオでの演奏が披露されている。オリジナルはフィル・スペクターがオケを加えて彼らしいサウンドに仕立てている。コーラスはジョージとポールが担当している。タイトルは自我を押し立てるポールへのあてつけと言われている。編集で曲は録音時より長くなって発表された。

10.ACROSS THE UNIVERSE(LENNON-McCARTNEY)

元々はホワイト・アルバムでのセッションで録音されてチャリティー・アルバムに収録された。このセッションで再度引っ張り出されて収録されたが、ここでもフィル・スペクターによりオケと女性コーラスが加えられた。チャリティー収録盤はイントロとアウトロに鳥の鳴き声のS.E.が入りコーラスではファンの二人の女性が飛び入りで入り加えられたので、このテイクとは違う。アンソロに収録バージョンもこれらとは異なるから今回で都合3つの異なるバージョンが存在することになる珍しい曲。歌詞は、洋子を通じて松尾芭蕉に影響を受けたとも生前語っていた。今回のバージョンではオリジナルよりはこっちがアコギでの演奏が強調されている。バックで流れるウイ~ンという音がする楽器はタンブーラというインド楽器。

11.LET IT BE(LENNON-McCARTNEY)

ここでの演奏は映画で披露されたジョージが間奏でギターソロを弾くバージョン。最後のパートのリンゴのドラムスがここでは異なるし、フィル・スペクターが加えたオケも無い。ギターの入り方も微妙に違うのがここでも良く分かる。この曲もシングル、オリジナル、今回とすべてテイクが微妙に異なる。


オリジナルとの違いをメインに書いて見たが、オリジナルを聴いた事がある人は当然多いけど曲順も違うのにはきずいたかな?。後は、DON’T LET ME DOWNがシングルB面だったのがここではアルバム入りしている。逆に、『DIG IT』『MAGGIE MAE』や曲間のおしゃべりがカットされた。『DIG IT』には本来のダラダラとした長いバージョンがあるのに何故かカットされている。それに、このアルバムは当初は『GET BACK』で発売される予定になっていて何度もデモ・バージョンが制作されたがその都度却下された。その中には『TEDDY BOY』も含まれていた。オリジナルにも結局最終編集時点でカットされてジョージの『I ME MINE』と差し替えられた。この曲はその直後のポールの最初のソロ・アルバム『McCARTNEY』にバージョンを替えて収録された。ザ・ビートルズのこの曲は結局はアンソロジー3で一部をカットして収録して陽の目を見た。今回の構想でもカットされていたのは不思議だ。アンソロジー3でも今回の...NAKEDと同様にゲット・バック・セッションのリハを収めてあるが、ある意味ではこちらの方が...NAKEDかも知れない。

ジョンとジョージが既に鬼籍に入って仕舞いリンゴとポールが音頭を取ってこのプロジェクトを完成させた。なかでもポールが主導権を握っていたのは間違い無いだろう。盛んにザ・ビートルズの新作と歌っている宣伝文句が見られるけど、厳密には違う。<再編集盤>とでも言った方が適切かな。フィル・スペクターの過度な装飾を排除して今回のアルバムが登場した訳である。ポールもリンゴも今回の結果には満足している(だから出したんだよね)そうだが、果たしてこのアルバムを聴く事が出来ない二人がいたら果たして今回のプロジェクトは成り立ったかな?。特に、ジョージはあらゆる意味でこのセッションには嫌な思い出しか残っていないだろうから。この映画の方のDVD化も間もなく実現するのでそれが決まればこのセッションも30年を越えてやっと終わりを告げる事になる。

日本では、この盤はCCCD(PCでのコピーが出来ない)で発売するそうだ。これは、音質の劣化を招くしPCを傷める可能性がある代物なので発売前から大ブーイングの荒らしが吹き荒れている。何を隠そう自分もこの後に輸入盤も買う積りです。それに、もう一つ2枚組ではなくて1枚で出して欲しかった。2枚で60分を切る収録盤なのだから本盤とボーナス部分に空白を入れればオリジナリティーも保てると思うな。

今回の発売に合わせてCDショップでも大キャンペーンを張っているし(ビートルズには不要?)、TVでも盛んに是を取り上げている。そういっている今もTVで放送しているよ。このアルバムもやはり世界中で売れまくるのは間違いないし、是をキッカケにまた爆発的に新たなファンが増えるのに違いない。こうしてザ・ビートルズはどの世代にも存在するし、世代を超えての交流にも一役を買っている。更に国籍、人種、肌の色に関係なくレコードが発売されている国なら何処にでもファンは存在する。少し飛躍して彼らの売り上げの多さから言って世界中に英語が広がる事にも貢献したのでは無いかな?。彼らのサウンドや曲を理解したいが為に英語を学んだ人達も少なくない筈だ。

ザ・ビートルズは20世紀だけではなくてこの地球上が生んだ財産であり、一つの文化であると断言したい。21世紀になっても彼らの肉体が例え滅びても人々の心の中には残り続ける。そしてかれらはロックというジャンルを飛び越えて『THE BEATLES』という名のジャンルを築いた不滅のスーパー・スターである。彼らの音楽に出会えた自分は幸せだ。

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Last updated  2004.08.15 12:36:10
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Re:...NAKEDを聴いての感想(11/14)   ナガッチャン422 さん
はじめまして ☆m( _ _ )m☆<br><br>私も「LET IT BE...NAKED」チェック致しました。<br>あまり期待せずに聴きましたが、以外とよかったです。<br>音がクリアに聞こえるので驚いております。<br>次は「LET IT BE」のDVD化を待つだけですね。<br><br>また遊びに来ます。 (2003.11.15 00:39:51)

Re:...NAKEDを聴いての感想(11/14)   coffeebeat さん
>ロックというジャンルを飛び越えて『THE BEATLES』という名のジャンルを築いた不滅のスーパー・スターである。彼らの音楽に出会えた自分は幸せだ。<br><br>そうですね。THE BEATLESは独特で一つのジャンルであると思います。『誰にも真似できなかった』と言うより真似しようにも出来なかったということでしょうか。THE BEATLESのサウンドはヒット曲と呼ばれるものとは違ってどこか宗教的な感覚で支持されていたような気がします。そういう背景が他を寄付けなかったのかなとも…<br>未だ世界でTHE BEATLESサウンドが支持されこうして新しいCDが出ることは嬉しいことなのですが、それ故に真似できなかったTHE BEATLESと言うジャンルは永遠でも歌い継がれる事はないのかなとも思うわけです。THE BEATLESは BEATLESがいないと『THE BEATLES』じゃない。。。<br>クドクなっちゃいましたm(__)m (2003.11.15 00:46:26)

Re:...NAKEDを聴いての感想(11/14)   ちぐ~ さん
訪問&アドバイスありがとうございました。<br>オリジナルのLET IT BEですら私はまだ生まれていなかったので、懐かしいのか新しいのか何とも言えない感覚です。<br>アルバムを年代順に聴いて更にはまりたいと思います。<br><br>kintyreさんのアルバムレビューを見てると、ビートルズをどれだけ聴いてこられたかがわかります。<br>これから買う人にもとても参考になると思いました。 (2003.11.15 11:15:24)

Re:『LET IT BE...NAKED』を聴いての感想(11/14)   imagine☆ さん
imagine☆です、いつもどうも!
詳しく書かれてますね、勉強になります。私もビートルズで英語を勉強しました。 (2005.12.11 17:55:49)

Re:『LET IT BE...NAKED』を聴いての感想(11/14)   kintyre さん
>imagine☆さん、こんばんは
英語を覚える上で、ビートルズへの関心が大きく貢献したのは事実ですよ。 (2005.12.11 18:54:08)


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