KINTYRE’S DIARY～旧館

【柔道】
柔道もいよいよ重量クラスに競技が移って来たなかで、女子の阿武教子が７８ｋｇ級で五輪三回目の出場で念願の金メダルを獲得した。
世界選手権では強さを遺憾なく発揮して何度も王者に輝いたが、五輪では二回ともに確か初戦敗退だったと記憶している。その阿武が金メダルへ最大のピンチだったのが、準決勝でのフランス選手との対決だった。最初の５分で決着が付かずに延長戦に突入。だがその延長戦に入ってもお互いポイントはなし。ところが主審のフランス選手の掛け逃げまがいの投げに反則を与えないなど不可解な判定もあった。そんな延長戦でも残り１９秒で大内狩りでポイントを獲り決勝進出を決める。
もしこの延長戦でも決着が着かなかったら、審判による旗判定に持ち込まれるので際どかった。旗判定では両者共に決め手が無く、危なかったかも知れない。
決勝は中国選手との対決で、準決勝での９分を超える戦いでスタミナが心配された。そんな心配も関係なく動きの良い阿武は、今度は見事に一本で勝った。

男子の１００ｋｇ級に出場した井上はシドニーから続いての金メダルが期待された。
その柔道界の大黒柱の井上だったが、何と準々決勝でオランダ選手に一本で敗退し銅メダルを目指して敗者復活戦に廻ったがこちらでもアゼルバイジャン選手に一本負け。
因みに井上を破ったオランダ人選手はその後は勝ち進めずに、銅メダルさえも逸していた。外国では最近では負けていなかったはずの井上だが、メダル無しの最悪の結果に終わりシドニー五輪からの連覇の夢は潰えた。
今日はその井上を国内予選で破った鈴木が登場するので、何とか井上ショックを振り払って欲しい。
【アーチェリー】
この種目男子個人決勝で山本選手がイタリア選手に敗れたが見事に銀メダルを獲得した。この山本選手はロス大会では銅メダルを獲っていたそうだが、本人には失礼だが全く知りませんでした。
41歳の山本選手は２０年前のロス五輪で銅メダルだが、そのインターバルは２０年と長い。この長い間第一線で競技を続けていたのは素直に凄いと思います。
山本選手おめでとうございました
【テニス】
杉山愛選手が出場しているが、残念ながら単は敗退。だが杉山が得意とする複は浅越しのぶと組んでナブラチロワ・レイモンド組を破り、準決勝進出を見事に決めた。
テニスの複もこれでいよいよメダル圏内どころか、一気に決勝進出も可能になった来た。何といっても杉山は複が得意だからね。