KINTYRE’S DIARY~旧館

2007/02/06(火)22:46

新譜レビュー16~ノラ・ジョーンズの「ノット・トゥ・レイト」

音楽・ジャズ&フュージョン(10)

曲目: 1. Wish I Could 2. Sinkin' Soon 3. The Sun Doesn't Like You 4. Until The End 5. Not My Friend 6. Thinking About You 7. Broken 8. My Dear Country 9. Wake Me Up 10. Be My Somebody 11. Little Room 12. Rosie's Lullaby 13. Not Too Late 14. 2 Men 世界の歌姫、グラミー賞の女王、ノラ・ジョーンズの3年ぶり3枚目のオリジナル・アルバム!! 従来の2枚のアルバムとは異なり全曲をノラ・ジョーンズのオリジナル(共作含)で構成されたことで、より"ピュアなノラ・ジョーンズ"を堪能できる、味わい深いアルバム。 ノラ・ジョーンズのシンガー・ソングライターとしての実力を発揮している一枚であるのは、アルバムのプロデュースを亡くなった名プロデューサーであったアリフ・マーディンからノラと彼女の私生活上のパートナーでもあるリー・アレキサンダーとの共同制作になったことも無縁ではないだろう。 一瞬にして、空間と時間を作り出してしまうノラ・ジョーンズの歌声、ピアノは健在!従来のジャズ色はここでは薄まり、アルバム全体を通して「落ち着きのある大人の夜の音楽」の風情が漂っている。ノラの非凡なところは全曲をオリジナル曲で固めると同じ傾向の曲が並びかねないが、そこはアレンジや演奏で見事にカバーしている。 第一弾シングルは「Thinking About You」が選ばれているが、シングルとしての商業性を考えればワルツのリズムを持ち瑞々しさを感じる「Wish I Could」あたりが相応しいだろう。ノラにしては異色な部類に入る「Sinkin' Soon」はチョッとユニークなメロディ・ラインと気だるさが同居している不思議な曲だ。「Little Room」は口笛がいいアクセントとなって曲を引き立てている。 後の曲は概ね彼女の従来のイメージ内の曲が続くが、熱心なファンなら耳を細かい所まで傾ければ1~2枚目のアルバムとの違いを感じるはずだ。 演奏面では彼女の曲とヴォーカルの良さを大切にするために、華美なアレンジは避けて過不足なく補っている。 本作ではノラをシンガーソングライターとしての姿を押出しているが、これからもこの路線を貫くのかは次作で判断したい。 人気blogランキングへ

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