2007/09/30(日)22:27
広島・前田智、2000本安打達成!
祝!広島・前田、2000本安打!
広島カープの前田智徳外野手は、広島市民球場で行われた中日戦の八回に久本祐一投手から右前打を放ち、史上36人目の通算2000安打を達成した。
2000安打は5月に日本ハム・田中幸雄内野手が達成して以来で、広島の生え抜き選手では衣笠祥雄、山本浩二、野村謙二郎に続き、4人目の快挙となった。
前田は新人だった1990年6月6日のヤクルト戦で初安打を放って以来、プロ18年目、1895試合目での偉業達成だった。
前田は1990年に熊本・熊本工高からドラフト4位で広島入団。一年目から1軍の試合に出場し当時は俊足攻守も兼ね備えていた好選手とのイメージで私は彼のプレイを注視していた。
1995年に右アキレスけん断裂の大けがを負い、その後も度重なる足の故障に悩まされてきたが、たぐいまれな打撃センスと努力で球界を代表する好打者として活躍してきた。打率3割を超えたシーズン11度は現役で最多。
前田はイチローがオリックス時代に、その天才的な打撃術に憧れに似た感情を抱き球宴出場時に前田に近寄り「握手」してもらっている映像を見たことがある。
広島出身の選手は前田が入団した頃は、春季キャンプでへとへとになるまでの猛練習で基礎体力が着いているせいか現役生活が長い選手が多いのも特徴。こうした猛練習で金本(現、阪神)も2000本安打に迫っているし、江藤(現、西武)も1000打点に「2」まで迫っているなど息が長い。
カープからは前述の二人も含めて川口(広島→読売)など日本人選手の主力選手のFA移籍で戦力が失われたが、その中でも前田や緒方や佐々岡や黒田はカープを愛し残留していることでファンの熱い支持も得ている。
「逃げるのは簡単。ただ、生まれ持って授かった物を、けがでダメにしたくはなかった」
◆広島・前田智徳外野手の一問一答
--大逆転劇の中での達成でした
「18年やっているが、こんな試合をしてくれるとは思わなかった。負けに近い試合で、ほかの選手が力を発揮し、最後はどうでもいいところで、ボクが打たせてもらった」
--達成しての心境は
「自分個人のことでここまで騒がれるのが、自分としては残念。チームのここまでの戦いを考えると悔しい思いばかり。責任を感じています」
--残り1本となり、異様な雰囲気でした
「かなりの声援で、打席で集中できなかった。あんな中で打席に立ったことがない。慣れるまでに4打席かかった」
--ここまで故障との戦いでしたが
「現実を受け入れるのに時間がかかった。リハビリが自分の残された道だった。やらなければすべてが終わり。きれいごとはいってられなかったし、夢中でやってきた」
--いま、いいたいことは
「こんなチャンスを与えてくれた球団、スタッフ、選手のみんなや裏方、支えてくれた人たちにお礼をいいたい」
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