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カテゴリ:映画の話題
第81回アカデミー賞の全受賞結果が発表され、最多受賞作品は映画『スラムドッグ$ミリオネア』の8部門となり、ほぼ独占状態に。 また2位には、映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が3部門、3位には映画『ダークナイト』『ミルク』で2部門となった。また、注目されていた故ヒース・レジャーは、前哨戦のゴールデン・グローブ賞に続いて見事助演男優賞を受賞。 日本の映画『おくりびと』は日本勢としては通算12度目のノミネートで、本命視されていたイスラエル映画を振り切って外国語映画賞を遂に受賞した。『つみきのいえ』は、短編アニメ賞を受賞し、2部門を日本映画が制した。 日本映画がアカデミー賞を受賞するのは、第75回(2002年度)に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が長編アニメーション賞を受賞して以来、6年ぶり。 外国語映画賞は、前身の特別賞、名誉賞を経て、第29回(1956年度)から、現行のノミネート方式となって誕生した部門。名誉賞時代に『羅生門』(1950年)、『地獄門』(1953年)、『宮本武蔵』(1954年)が受賞しているが、同賞が独立した賞になって以来、日本映画が受賞したのは初めて。日本人監督としては、第48回(1975年度)に黒澤明が監督したソ連映画『デルス・ウザーラ』以来、2本目となる。 「おくりびと」は主演のモッ君が15年以上にも渡って温めてきた企画を成人映画出身の滝田監督がメガホンをとった。 納棺師という世間的にも余り知られていない職業にスポットを当てて、その日本的な様式美と「死」をテーマに扱ったことが本命視されていた戦争を扱っていた他の作品を制した。英題は「Departures」で受賞決定と同時に世界中から上映の問い合わせが殺到しているそうだ。 加藤久仁生監督の『つみきのいえ』が短編アニメーション賞に選ばれた。短編アニメのこの作品に付いては主にDVDなどで目にする機会があるそうだが、私自身はアニメには全く興味がないので分からないが、アニメ関係の映画祭などで数多く受賞しているそうで、ある意味で当然の受賞ともいえるそうだ。 加藤監督は受賞後のスピーチで「Thank You」を連発していた。そのスピーチの中で、監督が所属する「ロボット社」に対しても謝辞を述べていたが、この部分だけは「ドウモアリガト、ミスターロボット」とスピーチした。この部分で会場が一瞬ドッと沸いていたが、この訳は、ロックバンド「STYX」のヒット曲「ミスターロボット」の歌詞の中にそのフレーズがあるからだ。 【受賞リスト】 作品賞『スラムドッグ$ミリオネア』 監督賞 ダニー・ボイル監督『スラムドッグ$ミリオネア』 主演男優賞 ショーン・ペン『ミルク』 主演女優賞 ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』 助演男優賞 ヒース・レジャー『ダークナイト』 助演女優賞 ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』 外国語映画賞 『おくりびと』 長編アニメ賞 『ウォーリー』 ドキュメンタリー長編賞 『マン・オン・ワイヤー』(原題) ドキュメンタリー短編賞 『スマイル・ピンキ』(原題) 脚本賞 『ミルク』 脚色賞 『スラムドッグ$ミリオネア』 撮影賞 『スラムドッグ$ミリオネア』 編集賞 『スラムドッグ$ミリオネア』 美術賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 衣装デザイン賞『ある公爵夫人の生涯』 作曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』 歌曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』 録音賞(音響賞) 『スラムドッグ$ミリオネア』 音響編集賞 『ダークナイト』 メークアップ賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 視覚効果賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 短編実写賞 『トイランド』(英題) 短編アニメ賞『つみきのいえ』 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
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Last updated
2009.02.27 06:39:25
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