KINTYRE’S DIARY~旧館

2011/05/14(土)18:32

映画『ノーウェア・ボーイ、ひとりぼっちのあいつ』を観て

ヨーロッパ映画(125)

10-71.ノーウェア・ボーイ、ひとりぼっちのあいつ ■原題:Nowhere Boy ■製作年・国:2009年、イギリス ■上映時間:98分 ■字幕:石田泰子 ■鑑賞日:3月3日、TOHOシネマズみゆき座(日比谷) ■料金:1,000円 スタッフ・キャスト(役名)□監督:サム・テイラー=ウッド □脚本:マット・グリーンハルシュ □撮影:シーマス・マッガーヴェイ □編集:リサ・ガニング □音楽:アリソン・ゴールドフラップ、ウィル・グレゴリー ◆アーロン・ジョンソン(ジョン・レノン) ◆クリスティン・スコット・トーマス(ミミ・スミス) ◆デヴィッド・スレフォール(ジョージ伯父さん) ◆ジュリア・レノン(アンヌ=マリー・ダフ) ◆デヴィッド・モリッシー(ボビー・ディキンズ) ◆トーマス・ブロディ・サングスター(ポール・マッカートニー) ◆サム・ベル(ジョージ・ハリスン) ◆ジョシュ・ボルト(ピート・ショットン) ◆オフィリア・ラヴィボンド(マリー・ケネディ) 【この映画について】 1950年代のリバプールを舞台に、厳格な伯母と奔放な実母との間で葛藤(かっとう)する、ザ・ビートルズに入る前のジョン・レノンの青春を描く伝記ドラマ。 ジョンを演じるのは、『シャンハイ・ナイト』のアーロン・ジョンソン。ザ・ビートルズの前身バンド、ザ・クオリーメンや、ジョンが影響を受けたエルヴィス・プレスリーなどのアメリカンロックの貴重な名曲の数々と共に、二人の母の愛の間で孤独を深める若きジョンの真実の物語がつづられる。 (この項、シネマトゥデイより転載しました) 【ストーリー&感想】(ネタバレあり) 1950年代のイギリス・リヴァプール。反抗期真っ最中の問題児、ジョン・レノンは、伯母ミミに育てられている。 そんなある日、伯父のジョージが急死し、彼の葬儀に赤毛の女性を発見したジョンは、近所に実の母ジュリアが住んでいることを知る。 ジョンに音楽の素晴らしさを教えてくれる自由奔放なジュリアに対し、厳格なミミはジョンに向上心を持った大人になってもらいたいと望んでいた。母と伯母、それぞれの愛し方の違いにジョンは心が引き裂かれるとともに、普通とは違う自らの境遇を受け入れることもできない。行き場のない孤独に今にも心がはち切れそうになっていた中で迎えた17歳の誕生日。ジョンは、母たちと自分を巡る哀しみの過去を知ることになる……。 ジョンは母ジュリアと失われた時間を埋めるように逢瀬を続け、それを知ったミミは複雑な気分に。自分の悲しい過去と、何故父と母はジョンを育てることが出来ずにいたのかを知ったジョン。そして、彼はロックンロールに夢中になり、通う学校の仲間らと「クオリーメン」を結成し、パーティやイベントなどに出席し腕を磨いていく。 ジョンは自らのカリスマ性を信じ、「自分のバンド」としてバンド活動に熱を上げていく。やがて、一人の少年が彼の元を訪れバンドに入れてくれないかと頼みギター演奏を披露する。 しかし、ジョンはステージに上がる前の僅かな時間しかなかったので、生返事をしただけだった。 この時、ジョンに会ったのがポール・マッカートニーであり、やがて、ポールはクオリーメンに参加し、後の「ザ・ビートルズ」の前身はこうして築かれた。 ジョン・レノンが生涯大事にしていたミミ伯母さん。ジョンがマーク・チャップマンの凶弾に倒れた時、ヨーコ夫人が真っ先に連絡をしたのはミミ伯母さんとポールの二人だった。 この映画に描かれているジョンのリヴァプール時代の話はどれもが目新しいものではない。むしろ、ハンブルク時代を取り上げた「バックビート」の方が面白かった。 それでも今回はジョンがミミ伯母さんと実母ジュリアの二人の「母」に対して、どういう気持ちを持っていたかが良く描かれている。残念ながら演奏シーンは少ないが、ジョン・レノンの少年時代の事をよく知らないファンには楽しめる作品でしょう。 出演陣はジョン役のアーロン・ジョンソンはジョンとそっくりな喋り方で外見も似せていた。 そのアーロン・ジョンソンはこの映画出演時は19歳で、42歳のサム・テイラー=ウッド 監督と婚約し1児をもうけたそうだ。ウ~ン、凄いね!!

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